あぁ~つかれる!!

寡黙な酒飲みオヤジのご意見無用の独り言

漁業活動と環境保全

2018-09-01 09:09:12 | Weblog
人工ふ化用のサケ

河口付近で遡上するサケを採捕する。

網を絞り込んで

大きなタモ状の漁具ですくいとり、トラックで畜養池に運ぶ。

サケマスの資源回復を進める水産庁の補助事業だろう。
国費を投入して、河の上流で人工ふ化させた稚魚を放流し、大洋を回遊し、大きく育ったサケを捕獲して食糧とする。
豊かな山林と河川、プランクトンの豊富な海洋など、大自然を利用した大規模な事業だ。

作業中の人垣の中から空中に高く放り投げられた物があった。
何だろう?・・・黄色いゴム手袋だった。
ゴム手袋が河に捨てられたのだ。
ふざけて、放ったのだろう。そのうち、拾われるだろうと思っていたが、下流に流されていっても、回収されることは無かった。
大自然からの恵みを糧とする漁業者にはあるまじき行為だ。
海は地球の財産、全ての動植物が恩恵を受ける。漁師たちの占有物ではない。
この行いは、海に対する敬意が全く感じられないところか、漁師失格の行為だ。

流れて行って無くなれば、あるいは海面下に沈み見えなくなれば、綺麗になったような気がするが、それは、見えなくなっただけで、結局はそのものは無くならない。
漁業用資機材は年間にどの位の量が使用され、どの位の量が産業廃棄物として処分されるのか?
処分されずに、海に消えた資機材の量は年間、どの位あるのか? 調べた資料を探したが見つけられなかった。
国は漁業用廃棄物の管理を厳しく指導すべきだ。また、時化等で壊れた漁業施設の自主回収を徹底させる必要がある。
一般船舶が積荷を流出させた時には可能な限り回収するが、漁業用の網やロープは野放しだ。
多数の船舶がこれをプロペラに巻いて航行不能になっている。

小学生に対する海洋環境保全の教育は、陸域に廃棄したゴミは、河川に流れ込み、やがて海を汚すことになると教えている。
漁業者には、この小学生でも理解できる基本的な環境教育が必要だと思う。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サケ釣り解禁 | トップ | ゴメ島〔枝幸郡枝幸町〕 »

Weblog」カテゴリの最新記事