目を傷つける危険性の高いレーザーポインターが販売されていた事件で、摘発された大阪市の輸入雑貨販売会社の男性経営者(35)らが、国の安全基準に適合しない製品に偽の安全適合マークを付けて販売していたことが1日、大阪府警などへの取材で分かった。経済産業省は、安全と誤解して使われる恐れがあるとして販売状況を調べ、近く自主回収を指導する。
[フォト]本物のPSCマーク 府警や経産省によると、この会社は「ヒロ・ジャパンテック合同会社」(大阪市阿倍野区)。経営者らは昨年5~11月、インターネットのオークションに「car shop hiro」などの名前で、中国から輸入したレーザーポインターを出品、1200本以上を売り、約500万円を売り上げたとされる。
消費生活用製品安全法では、経産省の指定機関の検査を受けて光線の出力の安全基準をクリアした製品に対し、安全性を示す「PSCマーク」を交付、販売を許可すると規定している。
府警は昨年12月に同社を家宅捜索し、偽のPSCマークが印刷されたシール約370枚を押収。このシールを張り付けて梱包(こんぽう)した製品も見つかった。製品はいずれも安全基準を大きく上回る強さの光線を出していたという。
府警によると、同社は当初、マークを付けずに販売していたが、昨年10月ごろに中国の業者に偽のPSCマークが印刷されたシールの製作を依頼。経営者は今年1月、同法違反容疑で逮捕され、偽マーク付き製品の販売を認めたという。経営者らはすでに略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けている。
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