


「探偵物語」。
昭和のTVドラマでは今見ても古くない熱いドラマです。 松田優作演じる私立探偵「工藤俊作」が毎回、依頼者に対して最初は乗る気でない感じで依頼を引き受けます。 しかし、依頼者に情が生まれてくると熱意をクールに表現したり、ひょうきんな解決策やある時はシリアスな展開で事件を本気で解決していくドラマです。
周りにいる情報屋、映画好きの骨董屋など友人を大切事にしている場面を織り交ぜるなど飽きないシチューエーションが本当にドラマとはいえバカに出来なく勉強になります。
中村さんと工藤俊作はかなりかぶりますよ。
ひょうきんなノリ、冗談の上手さ、人付き合いの真剣なところが!是非とも中村さんにリメイクしてもらいたい作品です。
最終回では友人達が次々と殺害されていくシーンがあるのですが部屋で一人、工藤俊作が泣きじゃくり初めてこのドラマで涙を見せるシーンがあります。
この最終回で住んでる街、友人に対しての気持ちを思いっきり涙を流して一人で語るシーンは色々と考えさせられます。 私は高校時代に部活やバイトがある為に見れなかったんですが、夕方にやってた再放送を録画して帰宅してから見るのが楽しみな作品でした。
1979年~1980年にかけて放送されてたようです。 全26話と当時は回数が多いドラマが多かったみたいですね。
そんな話の中で第6話 「失踪者の影」という回。
ゲストの女優が「亜湖」という方。
冒頭から中島みゆきさんの「アザミ嬢のララバイ」がかかり探偵事務所を訪れる亜湖さん演じる依頼者。http://www.youtube.com/watch?v=RDj9MEr1nsA&sns=em
かなり天然、思い込みがはげしい女性の依頼者の役です。 大月の食堂で働く一人の女が客で訪れた「岡本」という男に冗談で「結婚しようか?新婚旅行はヨーロッパ」と言われます。これだけの面識。
亜湖演じる食堂で働く女はそれを間に受けてしまい、岡本を探してほしいと探偵事務所への依頼でした。
岡本は整理屋グループに金銭がらみで追われる人物。 遊園地にて岡本と女性は再度顔を合わせます。岡本は全く女性を覚えておらず…最後は整理屋グループの銃弾が岡本をめがけて放たれますが亜湖演じる女性が身代わりに…
回るメリーゴーランドに乗せられた横で煙草を吸う探偵、工藤俊作。流れる曲は「うぬぼれワルツ」。 http://www.youtube.com/watch?v=PO8KrT0tmMk&sns=em この時の工藤の台詞「タンポポ色した女の子・・・・あんた可愛かったぜ」だったかな? いやー!切ないがいい話なんですな。 高校時代にこの話を見て僕も当時は単純だったので女性の可愛さの究極を見た感じがしましたな。
長々と前おきをしてしまいましたが、この回はピックアップされたくらい名作なのか6年くらいまえに有楽町の小さな劇場でスクリーンで上映されたのを見に行きました。改めて「亜湖」さんのヤバイ女性の演技に上手さを感じました。
昔は色々と脇役で出られていたようですがかなり前から重度のご病気をされているようです。
四年前に「亜湖ログ」というブログに書き込みをさせて頂きました。
本人からのコメントをもらえたのですが「松田優作さんは大変、紳士的な方でした。 撮影が終わった後も家に電話をしてきてくれてお母さんが「紳士的な方ね」と話てました。」と体調が良くない中で貴重な話を頂きました。
亜湖さん。そのせつはありがとうございました。
いつか舞台など復帰できた時は是非とも足を運びたいと思います。
「探偵物語」。この仕事と何か似ている物を感じる今日この頃です。
高橋
私は「シベリア超特急」シリーズを一度も見たことがないので熱海殺人事件は後回しで見ます。
ガルベス