7行でわかる年賀状

年賀状に纏わる自分の興味・他人の関心

惜別の辞としての人生最後の年賀状をいただきました

2017-09-25 00:14:02 | 日記
年賀状といえばおめでたいものです。
たいがい、新年のあいさつと、きたる一年の多幸を祈るものです。

そのような年賀状の中で、
今も忘れられない内容の年賀状を受け取ったことがあります。

その年賀状を書いたのは、私が学生時代にいろいろお世話になった方です。
ここでは、Aさんとしておきます。

Aさんにお世話になっていた時期は、場所的にも直接お会いできる関係だったのですが、
その後、お互いの活動場所が遠ざかるにつれ、お会いすることもなくなっていきました。

ただ、直接会うことがなくなってからも、年賀状のやりとりだけは、
その後15年くらいは続きました。
しかし、それもいつしか途絶えてしまいました。

そしてそれから、20年以上がすぎました。

あるとき、仕事の関係で、ひょんなことからAさんと再会しました。
うれしかったですね。

しかし、このご時勢です。
再開したといってもインターネット上でした。
その後、ある程度ひんぱんなやり取りはありました。
年賀状のやり取りも再開しました。

ただ、お互いが住んでいる場所が離れていたため、
直接お会いできる機会はありませんでした。

再会して5回目の年賀状がきました。
その年賀状には、Aさんの近況が、細かな字でやや詳しく書かれていました。

体調を崩していること、残りそうだった仕事はほぼ片付けられたこと、
年内はもつかもしれないが、いつ自分のからだが駄目になるか分からないこと、
などなど。

そして最後に、年賀状を書くのがつらくなっているので、
今回をもって最後の年賀状としたい、とありました。

これは年内にお見舞いにいかなければいけないな、と考えていました。

しかしそれからしばらくして、Aさんの奥様から手紙をいただきました。
それには、桜が咲くころ、Aさんが永眠されたということが、書かれていました...


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