東京都町田市にPrimaveraというケーキ屋を見つけた。
Primaveraといえば、ベスパフリークからしてみると旬なワードの筆頭だろう。
つい先日のEICMA2013（ミラノショー）でデビューした、ベスパのNewモデルがPrimaveraであるのだから。
「"春"を意味するPrimaveraを屋号とする理由はなんだろう？」などと想像しながらそのケーキ屋に足を向けたのは、イチゴショートをホールでオーダーする必要があったから。
小じんまりとした店内へと入り、さっそくオーダーしようと声をかける。
人の良さそうなご主人が店の奥から現れ、ホールケーキのオーダーの仕組みを説明してくれた。
なんでもPrimaveraでは、スポンジケーキとその間に挟むフルーツ、さらにトッピング的に盛り付けるものまですべて選択式となっているという。
これは出来あいのデコレーションケーキを買うというのではなく、自分の好みにぴったり合わせて作ってくれたような気分になるのでなかなかいい仕組みだと感じた。
そんなわけで出来上がりがとても楽しみである。
ところで「Primaveraを屋号とする理由」である。
オーダーの合間にご主人にうかがってみたところ、もともとはフランス料理のシェフで、数年前の春にレストランをオープンさせるべくがんばっていたのだという。
そう、春ということで当初はフランス語のプランタン。
しかしプランタンは銀座の方にそんな名前を聞くことから、イタリア語のプリマヴェーラとしたとのこと。
では、なぜケーキ屋か？
じつは不動産詐欺にあってしまって夢は叶わず、一からやり直すつもりでケーキ屋として再スタートしたのだそうだ。
ぜひがんばってレストラン開業の夢を取り戻してほしいと願ってやまない。
微力ではあるけれど、応援してあげたいなと思う。
