庭の猫達【18】子猫たちのその後

一時的に保護してるだけだから、黒とかトラとか個体識別する為の名前しか付けず、しかし人懐こい猫になってもらう為に精一杯可愛がった結果、多少は情が移っていたようである。

いなくなってほっとしたけども、思った以上に心にダメージがあって、短い間だったけど家族だったんだなと再認識した1日だった。

あいつらに金と時間と体力を吸い取られてると思っていたが、それと同じくらい仕事のストレスとか癒してもらっていた。

呼ばなくても一生懸命こっちに寄ってきたり、膝の上で満足そうにゴロゴロ言ってくれてるだけで幸せだった。野良猫どもは決して心や体を委ねてくれないが、子猫たちはペットの1番大事な部分は持っていたからな。

久しぶりにたっぷりもふもふさせてもらった。死んだ柴田さん以来か？いやちびもクロも以前は少し触らせてくれた時もあったが、今はほんとによそよそしい。

親父が餌を常に置きっぱなしにするようになったら、猫の方もわざわざ人間に餌くれと言う手間がなくなってコミュニケーションが絶たれた感じ。

置きっぱの餌にハエがたかったりもしてるし親父にやめるように言うと「どうでもいいんや」と怒るだけなので会話にならない。何を注意してもこちらの提案が気に入らない時はどうでもいいとか言い出して終わり。

そんな感じだから町内でも村八分状態な感じの我が家(^^;

子猫をボランティアの方に預けて下さった近所の方もうちの親だと一方的に自分の話をするだけだからと私の方に話をしてくれたのだが、

とりあえず子猫たちはまだ小さいのでもう1ヶ月ほど育ててから来月半ばくらいに譲渡会に出すそうだ。

保護のベテランの方がうちの猫を見てよく育ってると言って下さったようで嬉しかった。

きっとカゴから出そうとしたら5匹一斉ににゃーにゃーわめきながらびっくり箱みたいに飛び出してきたんだろうな。目に見えるようだ。

譲渡会で貰われたかどうかはこっそり教えてくれるそうだから吉報を楽しみにしている。

子猫たちは分け隔てなく可愛がったつもりだが、大きくなるに従って個性が出てきて、中でも薄トラのこの写真が一番お気に入り。

ちんまり座ってじっとこちらを見てるというシチュエーションが多かった。

そうやってすましているのかと思いきや、ミルク飲ませる時は野獣のような荒々しさで哺乳瓶をひったくるように両手で掴んで噛み付くように先端を咥えようとするのでかえって飲めない。

仕切り直して口元に哺乳瓶を持って行こうとすると猫パンチ猫パンチで、お前の手が邪魔だと言いながら飲ませていた。そのギャップが面白かった。

これもあざとい。

実はチビクロはこの後吐いたのでちょっと気分が悪かっただけだったようだ。

保護した時は一番体が小さかったのにもりもり食っちゃ寝して最も巨大化した子だったな。

毎朝見る度に「お前昨日より大きくなってない？」とつっこんでいた。

そして一番暴れ回るしいつまでもキーキーうるせぇ(笑)

まだ見ぬ飼い主さん沢山遊んでやってくれ！