著作権料払わず生演奏 ライブハウス経営者逮捕 愛知県警容疑でというニュースがある。
今回の摘発はJASRAC絡みだった。JASRACは社交場における演奏等に関して使用量規定を【ここ】に定めている。これによるとライブハウスの支払額は「演奏曲数ではなく客席数と月当たりの演奏時間」から定められることになっている。つまりJASRACにしてみれば、演奏曲目を受け取って支払額を算出する方法(考えるだに面倒)もあるが、あとからそれを見て調査するのが面倒だから、包括的な徴収にしているんだろうと思う。
そもそもさあ、インプロビゼーションしまくりの場合、著作物を使ったことになるわけ? 渡辺香津美が自分の曲『ヤトケサ』の中で007のテーマを使ったらどうなる?(とりあえず、客は喜んでるぞ) さっぱりわからん。
もっと面倒な話。曲(著作権者)によっては管理委託先がJASRACではない場合もある。ということは、ユーザーの皆様は、BGMから生演奏まで、演奏する曲目を逐一精査して、それがどの管理機関に属するかを調べて、該当先へお支払いすることが要求されるわけ。
むろん有線放送を流す場合なんかは代行できるんだけどね。有線のどのチャンネルか、床面積はいかほどか、といったパラメーターから計算する行政書士的お仕事。
著作物である音楽を聴かせて収入を得るライブハウスは、著作権料を支払う義務がある。わしも以前のセミナーで会社の法務部から脅されたが、近年の著作権法はかなり厳しくて、罰則のなかには懲役刑もある(第119条など)。バカにしてはいかんのだ。
過去には、友人と人前で演奏する機会は、多かった。サークルもあればその関係での友人の結婚式もある。ライブハウスを使ったこともあれば結婚式場のこともある。
もうやらないと思う。
著作権料を払わずにライブハウスで米国人気バンドなどの曲を生演奏させたとして、愛知県警中署などは7日、名古屋市中区大須、ライブハウス経営田中まり子容疑者(45)を著作権法違反の疑いで逮捕した。
調べによると、田中容疑者と同容疑者が社長の「ワールド・コーポレーション」は昨年7月29日夜、経営する同市中区錦3のライブハウス「ボイス」で、日本音楽著作権協会の許可を受けずに、アース・ウインド&ファイアーやスティービー・ワンダーなどの12曲を米国人のバンドグループに生演奏させた疑い。
同店は1993年11月の営業当初から生演奏をしており、同協会は一昨年までに延べ15回にわたって警告や計約1500万円の支払いを督促していた。田中容疑者はこれに応じず、2004年11月には名古屋地裁が演奏停止の仮処分を決定。同協会は昨年9月、中署に告訴していた。
田中容疑者は「まさか逮捕されるとは思わなかった」と供述しているという。同協会中部支部は「キャバレー全盛の昭和40年代ごろまでは、生演奏での摘発があったが、最近では珍しい」としている。
(2006年2月8日 読売新聞)
今回の摘発はJASRAC絡みだった。JASRACは社交場における演奏等に関して使用量規定を【ここ】に定めている。これによるとライブハウスの支払額は「演奏曲数ではなく客席数と月当たりの演奏時間」から定められることになっている。つまりJASRACにしてみれば、演奏曲目を受け取って支払額を算出する方法(考えるだに面倒)もあるが、あとからそれを見て調査するのが面倒だから、包括的な徴収にしているんだろうと思う。
そもそもさあ、インプロビゼーションしまくりの場合、著作物を使ったことになるわけ? 渡辺香津美が自分の曲『ヤトケサ』の中で007のテーマを使ったらどうなる?(とりあえず、客は喜んでるぞ) さっぱりわからん。
もっと面倒な話。曲(著作権者)によっては管理委託先がJASRACではない場合もある。ということは、ユーザーの皆様は、BGMから生演奏まで、演奏する曲目を逐一精査して、それがどの管理機関に属するかを調べて、該当先へお支払いすることが要求されるわけ。
むろん有線放送を流す場合なんかは代行できるんだけどね。有線のどのチャンネルか、床面積はいかほどか、といったパラメーターから計算する行政書士的お仕事。
著作物である音楽を聴かせて収入を得るライブハウスは、著作権料を支払う義務がある。わしも以前のセミナーで会社の法務部から脅されたが、近年の著作権法はかなり厳しくて、罰則のなかには懲役刑もある(第119条など)。バカにしてはいかんのだ。
過去には、友人と人前で演奏する機会は、多かった。サークルもあればその関係での友人の結婚式もある。ライブハウスを使ったこともあれば結婚式場のこともある。
もうやらないと思う。