ALFA ROMEO 155 スーパーツーリングの世界

この世界には知ったら楽しいこともきっとあるはず!そんなオンボロアルファと僕の日常を中心にお届けします。

155って?

2022年01月18日 | Weblog

155といえばDTM。でもノーマルだとこんな感じ。

とはいえこれはこれで渋いのでだんだんよく見えてきます。当時の2リッターミドルセダンなのでちょうどドイツだとE36のBMW3シリーズ、

日本で言えばP10プリメーラやアコードなんかと同クラスくらいの車です。

速いの?と聞かれますが、はっきり言ってカメですっ。

エンジン形式が何種類かありますが、どれも最近の若い子の言うところの「速いの?」のレベルには到底達しません。

シートに張り付くような加速Gやゴーカートのような旋回性能は皆無です。

DTMマシンは生まれながらのレーシングで全くの別物。例えるならWRCに出ているトヨタヤリスのラリーカーとそこいらの営業用ヤリスベースグレードくらい?

いやもっと違います。

剛性もEGシビックあたりを知る世代であればなんとなく推して知るべしのレベルです。

 

でもこの車にはたくさんの魅力があるんですよね。

世間的にはフィアット傘下になりらしさを失ったとあちこちに書いてあるのですが僕はそうは思いません。

それまでなまくらだったから経営不振になってしまったわけで、155を自分でいじったことのある人間であればいかにこの車が背水の陣で開発されたであろうかを肌で知っているはずなのです。

バンパーひとつにしても最初からレース仕様としてコンバートできるようにクイックリリースありきの設計になっていたり、あの当時にしてフロアがカバードになっていたり(なっていない個体もあるが・・・)

タイヤへの導風が制御されていたりと随所にこだわりがみられるこの車は最初から世界中のツーリングカーレースでブランド名を復活させるためのアドバルーンとしての宿命を背負っていたのだろうと思います。

ただ一点だけその足かせとして残念だったのはリアの足回りがセミトレーリングから脱却できず、ダブルウィッシュボーンとなった後期DTM・ITCマシン以外は最後までそのウィークポイントを克服できずに終わった

事でしょうか。

それが156でリベンジされることになるのはまた後のお話。

デルタと親戚なはずなのに155のラリー車というのが(グラベルはことに)皆無なのはあのどうしようもなくストロークが短い後脚のせいだと思います。

 

さて、大変下世話な話になりますがやっぱり皆さんガイシャを見ると決まってお聞きになるのが

何馬力?何キロでるの?と聞かれます。

一応全グレード200キロは出ることになっております。 馬力はトップグレードのQ4(4駆ターボ)でも185馬力しかありません。トルクは30キロ以上ありますから必要十分とは思いますが

現代車のインフレしまくった数値とは程遠いものです。NAなんか全然トルクありません(数字で言えばですが・・・)

合法な場所での話になりますがメーター誤差は実測8%以内にてTSの16v4気筒でも平地で頑張ればメーター読みで210-下りならば235km/hまでは確認しております。

でもそうじゃないんですよ。

この車のいいところはそういうところじゃないんだなあ( ̄▽ ̄)

いい意味で「出したお値段の中で精一杯楽しませてくれるクルマ」なのですよ。

例えば知人のフェラーリ328と比較して思うのは、回せばさらにその先にフェラーリの世界が待っている!どこまでも官能的!やっぱスゲーってなります。

僕のボロなTS16Vの場合・・・実は6000rpmくらいまでは結構な異国情緒を感じられるが7000rpm付近になるとどうしても細さが目立ってしまう。

だが低速からのトルク感や音の感覚はジュリアの末裔を十分感じるし7000rpm以上は余裕で回りそうな雰囲気はあるのだけれどもレースならまだしも官能マシンとしてはいらないのであります。

体験できてしまったら「あの子の朝一のお口の匂いなんて興味を示すんじゃなかったぜ・・・」と言う気分になるでしょうね。

このクルマの本性は・・・「いらない場面は見ないで!」と言う割り切ったトルクと音の演出なのであります。

もし全ての領域で素晴らしい!とするのであれば最高のエンジンとシャシーが必要であり、それが高価なクルマ=フェラーリなのでしょう。

155に乗った人はそこ以外は知らなくて良いのであります!!3000rpmから6000rpmまで踏めば夢が見られるのであって、7000rpm付近は音楽で言えばフェードアウトで余韻を感じさせる終わりかた・・・

極論V6搭載車で言えばエンジンをかけた瞬間の「ふおーん!」と言うあれだけ聞いてエンジンを止めたらいいんであります。

そう。厨二病お決まりのセリフ「本気出せばスゲーんだぜ!」(いつ本気を見せてくれるのか謎・・・)がよく似合うハッタリ具合こそがアルファ155の真骨頂でございます!

ハンドリングは4ドアセダンとしては恐ろしくクイックであり、回転半径は恐ろしく広く、でもそれがまた乙なんですよ。

どうですかお父さん? 不安になってきたでしょうwww

でも大丈夫。

このクルマ、ドアはしっかり大きく開く。恐ろしく入るトランク・・・実に座り心地の良い後部座席。

なんならスキー用のトランクスルーなんかもついてますし、燃費もBMWと比較したら全然良いです。

PCD98のホイールは今となってはほとんど選択肢がないのは残念ですけどね。

と言う真面目なスポーツセダンなのです。

僕が思うに・・・国産車でそれに近い思想なのがホンダのストリームじゃないかと思うんですがね。機会があったら是非ストリームにお乗りになってみてください。

言ってる意味がわかるかと思います。

今日はこんなところで!

 

 

 

 

 

 


ALFAROMEO155 楽しんでます

2022年01月18日 | Weblog

 

94年BTCC仕様155は作り始めて約5年?

最初はフルレプリカはないなと思っていたんです。ただ前のオーナーに恵まれていたのでミラー等はそのまま引き継げたのでやる気になりまして・・・

結局リアスポもお仲間にイタリアから寄せていただけるという幸運にも恵まれて今こんな風になっております。

いやあのリアスポが来たからもっとちゃんとしよう!と言う気になったのかもしれません。

 

で、ひょんなことからまたお仲間から155がやってきて・・・それは去年の11月の話・・・

これがまたアウトデコのフロントスポイラーをストックなさっていたのでそっくりいただきまして。

ただフィッティングとあんまりレプリカとしての出来が良くなかったので一月くらい隠れ家であるガレージへ通って切ったり貼ったりしてそれらしく仕上げなおしまして。

でユニコルセのリアスポもゲットできましたので今度は約2ヶ月で95年仕様へとお色直しした次第です。

155とはどんな車なのかまた独断偏見満載で書いていけたらいいなと思っております。