2004年11月23日(火) 産経新聞社
「 政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は二十二日に開いた会合で、ハローワーク(公共職業安定所)や社会保険庁の関連業務を、来年度に実施する市場化テスト(官民競争入札)のモデル事業の対象とする方針を確認した。年末の答申に盛り込む方向で関係省庁と調整する。
同会議が十七日までに実施した対象事業の公募では、企業などから計百十九件の提案があったが、ハローワークや社会保険庁の関連業務の民間開放を求める意見が最も多かった。同会議は、残りの提案も実現に向けて折衝を進める方針だ。」
官民競争入札とは本当に恐れ入りました。
最近の風潮として何でも民間が良いような風潮だが納得いかないことが多い。私自身も民間企業に勤めているが敢えて意見を言わせていただくと民間企業はあくまで営利を目的としているので国の将来展望をふまえた活動は無理である。たとえば「ハローワーク」の業務に参入した場合、一人一人の将来のことなど関係なしに無理やり、その場しのぎの就職の大量生産となるのではないのか?
また、優秀な求職者は良いが平均評価以下の求職者は効率が悪いので放置されるのではないのか?
優秀な人材は今までと同じようにヘットハンターが対応すれば良いわけだし、求職者が資金的に余裕があり民間企業にお金を払っても就職相談したいのならば求職者自身が考えれば良い。
官と民はしっかりと住み分けをすべきだと思う。
私には、官民が競争入札するなんて信じられない発想だ。単純に金銭に換算できない部分をどう評価するのか?さらさら疑問である。
私はむしろ民間企業が新規に参入するのならプロ野球界ではないが保証金を積ませる、簡単に撤退させない、個人情報等のリスク管理等の徹底と大きな足かせが必要だと思っている。そのくらい官のエリアに新規参入するには責任と覚悟が必要である。
ハローワークの業務に関していえば官民を競争入札させるのではなく、相談窓口を増やし民間企業の人事経験者を増員することと、現在、簡単な履歴書で「運転免許」「パソコン経験」ぐらいの確認しか出来ていない部分の対応をしっかりした経歴書を作成させ、求職者の自信をつけさせることだけで就職率は充分伸びると思っている。
まったく、官民競争入札とは民間開放推進会議のメンバーの顔が見てみたい。
オリックスの宮内さんや竹中大臣といったデジタル人間の考えていることは訳がわからない。彼らは日本の国が後でどうなれ関係ない人たちだ。
今の若い世代がネットの中で「ハローワークの民間参入」に不安を覚えて喧喧諤諤、議論しているのを知らないのか?
私自身がもし、会社の業務として相談窓口担当をやるとしたら自分の会社の人事評価を考慮して相談者の細かい相談には親切に対応する時間はとれないし、本人の将来のことまで頭がまわらないだろう。今日は一日で何人、就職させたの世界だろう。
車の生産工場のラインでない、相手は人間だ。
民間の新規参入については慎重に議論すべきだ。
「 政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は二十二日に開いた会合で、ハローワーク(公共職業安定所)や社会保険庁の関連業務を、来年度に実施する市場化テスト(官民競争入札)のモデル事業の対象とする方針を確認した。年末の答申に盛り込む方向で関係省庁と調整する。
同会議が十七日までに実施した対象事業の公募では、企業などから計百十九件の提案があったが、ハローワークや社会保険庁の関連業務の民間開放を求める意見が最も多かった。同会議は、残りの提案も実現に向けて折衝を進める方針だ。」
官民競争入札とは本当に恐れ入りました。
最近の風潮として何でも民間が良いような風潮だが納得いかないことが多い。私自身も民間企業に勤めているが敢えて意見を言わせていただくと民間企業はあくまで営利を目的としているので国の将来展望をふまえた活動は無理である。たとえば「ハローワーク」の業務に参入した場合、一人一人の将来のことなど関係なしに無理やり、その場しのぎの就職の大量生産となるのではないのか?
また、優秀な求職者は良いが平均評価以下の求職者は効率が悪いので放置されるのではないのか?
優秀な人材は今までと同じようにヘットハンターが対応すれば良いわけだし、求職者が資金的に余裕があり民間企業にお金を払っても就職相談したいのならば求職者自身が考えれば良い。
官と民はしっかりと住み分けをすべきだと思う。
私には、官民が競争入札するなんて信じられない発想だ。単純に金銭に換算できない部分をどう評価するのか?さらさら疑問である。
私はむしろ民間企業が新規に参入するのならプロ野球界ではないが保証金を積ませる、簡単に撤退させない、個人情報等のリスク管理等の徹底と大きな足かせが必要だと思っている。そのくらい官のエリアに新規参入するには責任と覚悟が必要である。
ハローワークの業務に関していえば官民を競争入札させるのではなく、相談窓口を増やし民間企業の人事経験者を増員することと、現在、簡単な履歴書で「運転免許」「パソコン経験」ぐらいの確認しか出来ていない部分の対応をしっかりした経歴書を作成させ、求職者の自信をつけさせることだけで就職率は充分伸びると思っている。
まったく、官民競争入札とは民間開放推進会議のメンバーの顔が見てみたい。
オリックスの宮内さんや竹中大臣といったデジタル人間の考えていることは訳がわからない。彼らは日本の国が後でどうなれ関係ない人たちだ。
今の若い世代がネットの中で「ハローワークの民間参入」に不安を覚えて喧喧諤諤、議論しているのを知らないのか?
私自身がもし、会社の業務として相談窓口担当をやるとしたら自分の会社の人事評価を考慮して相談者の細かい相談には親切に対応する時間はとれないし、本人の将来のことまで頭がまわらないだろう。今日は一日で何人、就職させたの世界だろう。
車の生産工場のラインでない、相手は人間だ。
民間の新規参入については慎重に議論すべきだ。