>zakzak >兼原信克「日本の覚醒」 対中抑止へ米潜水艦搭載「海洋核配備」を復活させよ 核の前線国家・日本の指導者が首脳レベルで提案すべき >昨日 11:00
>ウクライナ戦争に苦しむロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、戦術核を用いた恫喝(どうかつ)を始めた。
>北朝鮮も中国も、核兵器の大軍拡に余念がない。
>日本は、ロシアと北朝鮮、中国の3カ国と対峙(たいじ)する「核の前線国家」である。
そうですね。
>日本を核の脅威からどう守るのか。
>残念ながら、日本の指導者は、戦後、核抑止の問題に真剣に取り組んだことがない。
そうですね。
>戦後日本は、日米同盟派の自由民主党と、モスクワ寄りの日本社会党、共産党が激しく対立した。
>残念なことに、吉田茂首相のサンフランシスコ講和条約、岸信介首相の日米同盟改定によって激しい左派の反発に懲りた政府・自民党は、1960年代以降、高度経済成長一筋にかじを切り、安全保障上の責任から目を背け始めた。
>核抑止問題の本質をうやむやにした佐藤栄作政権の「非核三原則」、特に核搭載艦の日本寄港拒否は、その典型である。
そうですね。
ウクライナはソ連崩壊により核兵器を放棄した。しかし、プーチン大統領は非核国ウクライナに核を示して恫喝した。
これにより我が国の非核三原則に依拠した安全神話は消滅した。非核三原則とは 核兵器を「持たない、つくらない、持ち込ませない」の三原則を指すものと1967年 (S42) 12月に 佐藤栄作首相は説明した。 日本人のお花畑はもうない。
「世界大戦を含むあらゆる戦争はすぐ終わらせられる。講和条約を結んだ場合、あるいは1945年の米国による広島と長崎への原爆投下と同じことをした場合だ」 (ロシアのメドベージェフ前大統領)
‘ウクライナでの戦争の教訓は、抑止力によって未然に戦争を防ぐ方が、侵攻してきた敵を後退させることよりも遥かに望ましいということだ。’ (マシュー・ポッティンジャー)
‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。’ (小野寺元防衛相)
日本人は議論下手である。だから相手と交渉ができない。しかたがないから世界の事を自分一人で決める。この世は自分と相手とで成り立つ世界であるというのにである。
日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。
それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。(引用終り)
>中国の習近平国家主席は「台湾の武力併合」を本気で考えている。
>それを止めるのは、西側全体による政治経済軍事を総動員した統合抑止戦略しかない。
>戦争が始まれば、日本は直ちに巻き込まれ得る。
>日本が腰を引けば、米国は戦えない。
>だから習氏が日本を核で恫喝する恐れは十分にある。
中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。経文など漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。
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中華 (ちゅうか) [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる] 東夷 (とうい) [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した] 南蛮 (なんばん) [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう) [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき) [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。
>孫子の言う通り、「戦わずして勝つ」ことが中国兵法では上策なのである。
>東京を核攻撃すると言われれば、米国政府は「いかなる手段を用いても東京を守る」と言うだろう。
>それが「核の傘」である。
>だが、離島の自衛隊基地を核攻撃されたらどうなるか。
>米国は、その場合、核のエスカレーションを恐れて、「通常兵力で勝てるから核は使わない」と言うだろう。
>そこでカリフォルニア沖からトライデント戦略核ミサイルが飛んでくるとは中国だって思わない。
>それは、軍事的には合理的な判断である。
>しかし、核抑止は、米国の核能力に対する中国の畏怖と日本国民の信頼で成り立っている。
>日本が核攻撃されて、米国が核で反撃しなければ、日本人の核の傘に対する信頼は蒸発する。
>そうさせないために有効な選択肢は、米潜水艦搭載の米国の戦術海洋核を復活させることである。
>反核支持団体を抱えるジョー・バイデン政権も、戦術核に消極的な米海軍も嫌がるだろう。
>だからこそ日本の指導者が首脳レベルで提案するべき話である。
そうですね。
>米空母、日本、韓国、台湾、フィリピンを守る戦術核兵器が米潜水艦に搭載されて北西大西洋を遊弋(ゆうよく)していれば、習氏は戦術核の使用を躊躇(ちゅうちょ)するであろう。
>その場合、日本は「非核三原則」を改めて、核搭載艦の寄港を正面から認める必要がある。
そうですね。
>■兼原信克(かねはら・のぶかつ) 1959年、山口県生まれ。
>81年に東大法学部を卒業し、外務省入省。
>北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、国際法局長などを歴任。
>第2次安倍晋三政権で、内閣官房副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。
>19年退官。
>現在、同志社大学特別客員教授。
>15年、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章受勲。
>著書・共著に『安全保障戦略』(日本経済新聞出版)、『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』(新潮新書)、『君たち、中国に勝てるのか』(産経新聞出版)など多数。
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