共同通信によると
世界の上位1%の超富裕層の所有する資産は、世界全体の個人資産の37.8%を占め
一方、下位50%の個人資産の合計は、全体の僅か2%に過ぎないということだ。
これまで、日本では、自分が望んでいた程、成功できなかったと、悔しさを抱える人はいても……
どうやって生きていこうかと、絶望を抱える人は、あまりいなかった。
経済が成長していた頃の、日本の社会は、比較的公平で、努力に見合う何かを、与えてくれたからだ。
ところが、最近では、成功を望むなんて、贅沢なことになった。
しかも、その成功も、努力ではなく、運次第。
その上、一回くらいの成功で、人生を渡っていけるほど、この社会は、甘くなくなった。
成功を望むという、細やかな心の贅沢すら無くなった日本。
驚くほどのスピードで変化するこの社会では、その成功の賞味期限は、短くなった。
成功ばかりではない。
努力や学歴の賞味期限も、短くなった。
昔ながらの、努力して「いい大学に入ると、いい人生を送れる」という、漠然としたステレオタイプな価値観は、通用しなくなった。
確かに、いつの時代でも、成功へのパスポートなんて無かったのだが、そんな勘違いが許された、古き良き時代は、とっくに終わった。
バブル崩壊から、30年の長きに渡る停滞。
後どれくらい我慢すれば、この社会が、今より少しでも、生きやすくなるのだろう。
夢も成功も運任せの、宝くじのような資本主義なんて、もうウンザリだ。