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Hiroshi Mukaide(向出博)Time Traveler

たかが英語されど英語 日本人の宿命か

最近、日本の高校から直接、アメリカの大学に入るというルートが持て囃されている。

英米で作られている大学ランキングの影響が大きいのだろう。
そのランキングでの日本の大学の順位は、どう考えても低すぎる。

そんなランキングを見ていてたら、アメリカの大学に行きたくなるのは、当たり前かもしれない。

ちなみに、私が卒業したアメリカのコーネル大学とニューヨーク大学は、どちらも、東大よりランクは上。

他にも理由はある。
日本を離れて、アメリカで研究を続けた結果、ノーベル賞を受賞した日本人が多いこともある。

ただ、そうしたノーベル受賞者の、学歴や経歴を見ると、研究者になるまでは、日本の大学や大学院で学んでいる。

日本で生まれて、母国語が日本語の場合、日本語で情報を得るのが、圧倒的に効率的。
だから、ノーベル賞受賞者も、基礎段階までは、日本で学び、研究している。
当たり前の話だ。

そして、本格的な研究の段階から、アメリカに渡るというステップ。
だからこそ、ノーベル賞まで到達できたのかもしれない。

日本語を母国語としてきた日本人が、大学の学部からアメリカというのは、少し考えものだ。

アメリカの一流大学に入って、英語が母国語の天才、秀才と、学部レベルで競争するなんて、ハンディがあり過ぎだからだ。

特に、アメリカの場合、学部の成績が悪いと、一流大学院に進学できない。
下手をしたら「成績の悪い学部卒」でお終い。
そうなったら、研究者への道なんて、夢のまた夢。

日本からアメリカの大学の学部に入るときは、日本の高校のGPA(成績)が抜群なら、課外活動を上手く盛れれば、アメリカの一流大学に合格できるチャンスがある。

しかし、母国語日本語の日本人が、アメリカの大学で、高いGPA(好成績)を取るのは、並大抵の努力では難しい。

仮に取れたとしても、極めて非効率で、時間と金とエネルギーの無駄と言ってもいい。

もし、第二次世界大戦後、アメリカが強引にでも、日本の母国語を英語に変えていてくれたらと思うと、残念でしょうがない。

おそらく東大や京大は、世界大学ランキングトップテンの常連だっただろう。

もしかしたら、日本経済も右肩上がりが続き、本当にJapan as Number Oneになっていたかもしれない。

「たかが英語されど英語」日本人の宿命か。






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