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Hiroshi Mukaide(向出博)Time Traveler

日本では 選挙に強い金持ちの世襲議員が 先祖代々の地盤と看板だけで国会議員になれる しかも世襲議員の中から 民主主義とは程遠い 国民不在のプロセスで首相が選ばれる 「世襲金権国家」になってしまった

議員内閣制の日本では、首相は、国政選挙ではなく、国会の最大与党のボス議員の中から、民主主義とは程遠い国民不在のプロセスで選ばれる。

生まれた時から地盤と看板がある、選挙に強い金持ちの世襲議員が、持ち回りで首相になれるという、近代国家とは言い難い、歪な民主主義国家になってしまった。

だから「自由と民主主義」、「法の支配」を共通の価値観とするアメリカと日本といっても、その中身は大違いだ。

アメリカは大統領制の「司法国家」。
日本は議員内閣制の「行政国家」。

私の勝手な分類なので、順を追って説明したい。

「大統領制」と「議員内閣制」、「司法国家」と「行政国家」。
この差が日米の民主主義や経済力の差を生み出している。

そもそもアメリカは、自由と民主主義、法の支配と言う価値観を、自らの力で勝ち取った国。

一方、日本は放っておいたら独裁国家だったのに、第二次世界大戦で負けて、アメリカの力で自由と民主主義と法の支配の国にされただけ。

だから国民の認識は、日本とアメリカでは大違い。
とくに、日本の上級国民は戦前のままだ。

アメリカは独立以来、国民の自由な発想で国家を創り出し発展させてきた。
それに引き換え、日本は明治以来、外圧ばかり。
もし外圧が無く放って置かれていたら、いまだに徳川幕府だったかもしれない。

考えてみれば、アメリカは、日本が徳川幕府だった頃に生まれた新参国家に過ぎないのに、国民から直接選ばれた大統領のトップダウンで政策を実行し大国にのし上がった。

行政権は、国民から選ばれた大統領に全て帰属する。
しかも、その閣僚には、素人の国会議員などいないから、有権者との妙な癒着はない。

大統領も閣僚もプロの政治家だから法律を作るだけの議会など蹴飛ばしてしまうこともできる。

ただ、トランプ大統領のように暴走し過ぎて本当の意味で議会を蹴飛ばしてしまうこともある。

話を戻そう。

アメリカに比べ、日本は素人のような国会議員から選ばれた自民党議員の中のボスが総理大臣になる。
閣僚のほとんども国会議員という、ど素人の集団が行政機関を動かすとんでもない国。
ど素人の国会議員が、行政機関のトップなんてあり得ないのに、本当にお手上げだ。

日本とアメリカを比較した場合、日本は社会主義国家のような巨大な政府。
そのせいで、政府の借金は何と1200兆円。

一方、アメリカは小さい政府。
それが、経済や社会の効率性を向上させている。
しかも、政府の運営においても、司法権が極めて強いから、立法や行政の暴走や失政を裁判所が止めることができる。

要するに、アメリカ人は立法や行政というお上を信用していないから、個別の問題や不合理な政策について最終的に裁判で解決しようとする国。
アメリカが司法国家たる所以だ。

しかも、判決結果が立法の役割を果たすから、非常に現実的で使い勝手が良い「法の支配」が実践されている。

だからアメリカ人が言う「法の支配」は、日本人が理解している法の支配とは、全く別物と言っていい。

とにかく、最終的には司法で解決する国だから、裁判所が扱う裁判の数は多く、弁護士の数も多い。

それに引き換え日本は、何でもかんでも行政が出しゃばって余計なことをやる。
しかも、行政機関のトップが利権まみれの国会議員だから、上から目線で国民の自由な活動を損なうような規制を作るのが大好き。

とにかく、トップが素人の日本の行政では、とてもではないがアメリカのプロの行政には太刀打ちできない。

高度成長期のバンザイ突撃の時代は何とかなった。
しかし、AIやITなどにより高度化した国家というインフラをマネージしなければならなくなって、素人政治の馬脚を現した。
そのおかげで、先進国からも脱落し始めている。

日本は高度な資本主義国家に向かわなくてはならないのに、ど素人でバラマキの社会主義国家のような議員がマネージしている。

結局日本では、自由な発想なんて通用しない。
全ての分野に行政がでしゃばってきて規制をかけてくる。

しかも、素人集団の国会の能力不足のせいで、時代遅れで現実離れした法を、利権まみれの素人行政が執行してくるから、国力は落ちる一方。

日本の法の支配なんて、国家や国民の活力を削ぐだけの足枷。

さらに問題なのは、日本では政治で食っている世襲政治家だらけだから、落選したらお陀仏。

そのせいで政治家という家業にしがみ付き、選挙に勝つためなら、なんでもありという、とんでもない風土が根付いている。

アメリカの政治家は、弁護士や学者が多いから、元々、政治で食っていく必要は無い。
落選したら、弁護士や学者など本業に戻って稼いで、政治家時代の損を挽回できるからだ。

政治で食っていく必要がない国だから、かえってプロの政治家が生まれるという日本とは真逆のアメリカ。

昔は、日本だって頑張って、そんなアメリカに追いつき追い越そうとしていたのに、アメリカの言いなりの今の日本を見ていると本当に残念だ。













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