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Hiroshi Mukaide(向出博)Time Traveler

資本主義は 競争の勝者が富を独占できる 政治の世界で言えば独裁主義を肯定しているようなイデオロギー 自由と民主主義と言う免罪符だけで 強欲資本主義を放置していたら 西側諸国は崩壊するかもしれない

アメリカに代表される西側諸国の売りは、自由と民主主義と資本主義。

自由と民主主義は、国民目線から見ても素晴らしい制度だか、資本主義は必ずしも自由と民主主義とは相容れない。

そもそも資本主義は、競争の勝者が富を総取りしてもかまわないという、平等を嫌い格差を是とする弱肉強食。

だから、一握りの人間が資本主義の勝者となって富を独占してもかまわないという、政治の世界で言えば独裁主義を肯定しているようなとんでもないイデオロギー

資本主義の勝者の周りで飢えて命を失う人間が何億人いようと、資本主義の勝者たちは何もしなくてよい。
彼ら彼女らは、莫大な富を独占しても、国民に対して一切責任を負わなくてよいからだ。
政治家よりひどい私利私欲の塊であってもかまわないのだ……….これは言い過ぎか。

国家予算のような莫大な富を独り占めにして好き勝手に使っても、誰も咎めることはできない、財産権は不可侵なのだ。

莫大な富を使って国家権力を操っても、その手法が合法な限り許容される。
今まさに世界はその状況にある。

資本主義の勝者である大富豪は「法の支配」によって守られている。
彼ら彼女らは、この世界の新しい国王になったのかもしれない。

国王の恣意的な支配を排除し、国民が民主的に作った法によって支配する「法の支配」が、大富豪という新たな権力者を生み出した。

大富豪は、同僚に高級自動車を送ったり、学校にグローブを配るだけで、褒め称えられる。
それにひきかえ休日返上、昼夜命懸けで働いている自衛隊員や警察官、消防士の方々は、黙々と尊い任務を果たしているのに、その報酬は……..、それどころか失敗すれば責任を問われ処分だってある。

あまりに不公平かつ不平等過ぎて気分が悪くなる。

それが資本主義と言ってしまえばそれまでだが。

今、日本の戦後政治を担ってきた自民党が政治資金パーティーをめぐる裏金問題で危機に瀕している。

民主主義国家の政治家と言っても、結局、政治そっちのけで金集めに明け暮れているのかと思うとガッカリする。
残念ながら、この国の政治家も強欲資本主義の権化となってしまったようだ。

ただ、そんな政治家に同情したくなるくらい、最近の資本主義は狂っている。

アメリカの異常なまでの資本主義がその最たるものだ。
プロスポーツ選手に、数100億、いや1000億円を超える報酬なんて聞いただけで、まともに働く気がしなくなる。

彼らから見たら庶民なんて虫ケラだろう。

よく考えて欲しい。

西側諸国が、自由と民主主義と言う免罪符だけで、このまま異次元の格差を拡大し、そのせいで国民がヤケクソになったら、革命やクーデターだって起きるかもしれない。

それなのに、西側諸国の為政者たちは全く見て見ぬふり。
極右や極左が台頭するのも頷ける。

今回の自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金問題を見ると、為政者自身も、金、金、金でヤケクソになっているようだ。

もういい加減に、この異常な資本主義を抑制しないと、世界は、金の亡者となった富裕層や軍事産業や武器商人に潰されかねない。

彼ら彼女ら大金持ちは、資本主義の勝者ではあっても為政者ではない。
だから、国家も国民もどうでもよいのだろう。

今、この資本主義の世界では、80億人を超える人間をひと握りの大金持ちが支配するという独裁資本主義がまかり通っている。

冗談じゃない、あなたたち大金持ちが使いきれない程の大金を稼げるのは、私たち名も無いたくさんの人間が、この世界や国家という巨大なインフラを維持しているからだ。

話を戻そう。
狂ってきた資本主義のせいで、この国の為政者たちまで自分たちの金集めに精一杯。

しかも、自分たちの政治責任を棚上げにして、資本主義の敗者に向かって「自己責任で投資しろ」と突き放して知らんふり。

所詮、この国の為政者にとって、国民なんて選挙の票に過ぎない。
しかも、1人たった1票。
その票も金さえあれば買えるのだから、金の亡者になるのも頷ける。

とにかく為政者にとって、金にならない庶民なんて、もうどうでもよいのだろう。
だから、効率的に金集めができる大企業や富裕層にしか関心が向かなくなるのだろう。

資本主義は、残酷な競争至上主義。
その残酷さを「自由と民主主義」という耳ざわりの良いマジックワードで覆い隠してきただけ。
「競争」という言葉に「自由」を付けて「自由競争」とする小賢しいレトリックで庶民を騙しているのだ…….これも言い過ぎか。

そもそも「資本主義」と「自由と民主主義」なんて共存不能な価値観。

競争の敗者にも自由や人権はあるが、金が無い限り、その自由や人権を享受できない。

そもそも日本人は、そんな資本主義の異常さを理解していないようだ。

子供の頃から、受験競争に放り込まれて、日常が競争という世界で過ごしているうちに、人生イコール競争という資本主義大好き人間ばかりになってしまったからかもしれない。

しかし、体制ベッタリの人間が増えたのに、アンチ資本主義者だらけだった昭和より、日本資本主義は停滞している。
不思議なことだ。

一億総保守、総資本主義者となり過ぎて、為政者や富裕層が勝手し放題になって、国家のタガが緩んでしまったのかもしれない。

岸田首相も米欧に追随していないで、昭和のように米欧を追い越す気概を示してほしい。
そうした気概がなければ、この国は強欲資本主義の世界で負け続けることになる。

ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦いが続き、世界は迷走するばかり。
その中で日本のGDPは世界4位に陥落。
一人当たりのGDPにいたっては世界34位という体たらく。

早く、日本の危うさに目覚めないと、安全保障も経済再建も政治の浄化も立ち行かなくなる。

私たち日本人に残された時間は少ない。

















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