森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

二笑亭綺譚

2018年01月19日 | 32-20 Blues 

『二笑亭綺譚 五十年目の再訪記』 (1989 求龍堂)

昭和の初め、東京深川の門前仲町に建てられていたQUAINT HOUSE「二笑亭(NISHOTEI)」唯一の記録とされる、精神科医式場隆三郎氏の著作『二笑亭綺譚(1939年)』に、建築家の藤森照信氏・美術家の赤瀬川原平氏・式場隆三郎氏二男の式場隆成氏・二笑亭の模型を製作した岸武臣氏による加筆・編集を加えて出版されたもの。たしか我が家の本棚にちくま文庫版(定本 二笑亭綺譚)があったと思ったんだけど、また見つからなくなってしまったんで図書館の書庫から見つけてもらってた。どこかのサイトで二笑亭のバーチャル化なんてやってないだろうか........?


 今を去る五〇年前、深川の門前仲町の電車通りに面して「二笑亭」といえる狂人の作れる建築ありき。この作者は、始め足袋製造を業とし、洋品雑貨を営む地主なりしが、心狂い始めてよりシャツ股引のまま欧州航路の一船客として帰国してより、金にあかして建築を始めたりき。
 役にたたぬ梯子、使えざる押入れをはじめ常軌を逸したる建築なりしが、その奇想天外にしてたくましき構想力のあふれたる作りは、当時の新聞の報ずるところとなり、やがて精神病学の権威・式場隆三郎先生の認めるところとなりて、昭和十四年、その著わすところの『二笑亭綺譚』によって江湖に紹介せられたり。
 今日、われら同書をここに復刊し、さらに、この狂建築家より学びし新たなる成果を報告せんとするものなり。〔原文ママ〕
巻頭言より

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メグたんの誘惑 | トップ | お六ぐし その後 »

コメントを投稿

32-20 Blues 」カテゴリの最新記事