森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

When words leave off music begins.


宥座之器

2013年02月25日 | いろいろ 

お雛さままつり」で賑わう館林市。その会場のひとつとなっている館林市役所市民ホールの片隅に(?)なにやらキラキラ輝く奇妙なモノが‥‥


敧器「宥座之器」とあります。

宥座之器(ゆうざのき)
 この器は空の時は傾き、ほどほどに水を入れると水平を保ち、水をいっぱい入れると引っくり返ります。
 自分の力以上、力一杯の事業をなす人は、どうしても無理をしますので、健康上、家庭上、社会生活上、いろいろな面でマイナス要因が生じてきます。地位や名誉、財産、権力などの取得においても順風満帆で満ち足りると高慢になり、そのうちひっくり返り、得たものを失ってしまいます。
 孔子が魯の桓公の廟に参詣したとき、「宥座之器」がありました。これを見て孔子は弟子たちに「満ちて覆らない者はいない」と教訓しました。
 この、宥座之器は、人生における全てのことにおいて、無理をすることや、満ち足りることを戒め、「中庸の徳」、「謙譲の徳」の大切なことを教えています。



「子曰、中庸之爲徳也、其至矣乎、民鮮久矣。」

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