遊行カメ日記

峠の季節



「こんにちは」。
右後方から、野太い声がした。
そちらを見ると、六十歳前後の男性がジャイアントのロードバイクで走っておられた。
「峠を越えるのですか?」と聞かれたので、「越えられたら」と返事をする。
「マウンテンバイクで走った事があるのですが、キツイですよね」、と、彼。
「はあ、越えられない時もあります」、と、私。
「気をつけて」の言葉が終えたら、あっという間に前方へ。
で、いつものように、置いてけぼり。(それにしても、速い!!)。

秘技「押し歩き」を入れながら、高度を上げる。
何度走っても、峠は楽にならない。



やっと、大きな杉達の所へ到着。
脚がガクガクして、余力はない。



途中で買っておいた弁当で、昼食とする。
デザートに饅頭をと考えていたのだが、売り切れであった。
昨日といい、饅頭に見放されている。



以前、立ち寄った窯元へ。
お土産を買うのと、美味しいコーヒーが目的である。
前回は御婦人であったが、今日は屈強な男性が店番をしておられた。



米国製の暖炉が稼動中。
年代物で、しぶい。
パチパチと薪が弾ける音を聞きながら、コーヒーを頂戴する。

若い頃、自転車に乗っておられた御主人。
写真も趣味とあって、会話が”ホップ、スキップ、ジャンプ”。



峠の下りは、我慢大会である。
ぶるぶる振るえながら、ブレーキレレバーを握り締めた。
上りで汗をかいていたので、急速冷凍状態である。

神社で、饅頭やクッキーを頬張る。
食べないで帰りたくなかったので、店を探して購入したのだ。

峠の季節がやって来た。
遊びの範囲が、広がるのである。
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