雲が地上に、その影を落として行く。 形を、たえず変えながら。 じっと する。 自転車を、ガードレールに預けて。 遠くの山から、こちらへ向かってくる影を目で追う。 じっと して。 自分の「時感」で、休日を過ごす。 鞍に跨り、ペダルを踏みつつ。 平日は、ゴミである。 耐えた御褒美が、休日だと想う。 だからこそ、やってられるのである。 じっと する。 物静かに、付き合ってくれる相棒は頼もしい。