飲み物のイメージが強い抹茶ですが、最近は手作りおやつなどでより手軽に楽しむ人が増えています。そこで今回は、お菓子研究家・福田淳子さんの最新刊『抹茶のおやつ100』から、初心者でも簡単に作れる、おいしい「抹茶おやつ」レシピを3つ紹介します。
抹茶レシピを教えてくれたのは……福田淳子さん
ふくだ・じゅんこ お菓子研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍、広告などで幅広く活躍中。「おうちでつくるお菓子」に日々研究中。試作を重ねて、たどり着いたレシピは失敗なくおいしくつくれると好評。
著書は『材料4つで本当においしいお菓子』(学研プラス)『パウンドケーキ バイブル』『シュークリーム: めざす食感に必ずたどりつく8つの配合×ベスト相性の8種のクリーム』(ともに河出書房新社)ほか多数。2022年9月22日発売の最新刊『抹茶のおやつ100』では、自身が大好きな「抹茶」に改めて向き合い、抹茶愛あふれる数々のおやつを紹介している。
まずは「抹茶のおやつ4か条」をチェック!
おやつを作る前に、『抹茶のおやつ100』で抹茶のおやつを「失敗しらずで、おいしくつくる」コツとして紹介されている「抹茶のおやつ4か条」をチェックしておきましょう。
1.抹茶は「新鮮さ」が命です
どんなに質のいい抹茶でも、開封と同時にどんどん味が落ちます。抹茶を入れた焼き菓子なども同様に時間と共に色が褪せ、風味が落ちます。だからこそ、できたてがおいしいのです。
2.はじめはレシピ通りに
抹茶は吸水しやすいのが特徴。いつものレシピに単純に加えてしまうと、パサついたり、ふくらみが変わることも。はじめて作る時はぜひレシピ通りに作ってみてほしいです。
3.しっかり量りましょう
抹茶は比重が軽く、1gの違いでも大きな差が出ます。高価な食材でもあるので、抹茶を存分に楽しむためにも、すりきりでしっかりと量って使うのがおすすめです。
4.やさしく作業し、抹茶の風味を生かします
抹茶は粒子が細かいので、他の材料と混ざりにくいことも。おいしく作るためには、「ふるう」などの下準備や「湯を加えて混ぜペースト状にする」といった手順が必要になります。
失敗しないコツを学んだところで、いよいよ福田淳子さんおすすめ「簡単・おいしい!抹茶おやつレシピ3選」をご紹介します。今回は特別に、おいしく作るポイントをコメントしてもらいました。レシピとあわせて、チェックしてくださいね!
失敗しないコツを学んだところで、いよいよ福田淳子さんおすすめ「簡単・おいしい!抹茶おやつレシピ3選」をご紹介します。今回は特別に、おいしく作るポイントをコメントしてもらいました。レシピとあわせて、チェックしてくださいね!
がんばらなくてもおいしい!「いちごのフルーツサンド」
抹茶ホイップクリームの緑に、いちごの赤が映える、フルーツサンド。いちごの酸味がいいアクセントになっています。
「見た目も味も麗しいフルーツサンドです。ホイップをしっかり泡だて、冷蔵庫で寝かせ、温めた包丁で切ることが美しい断面を作るコツです」(福田さん)
■材料 (3人分)
【抹茶ホイップクリーム】
- 抹茶……10g(小さじ4)
- グラニュー糖……40g(大さじ3と1/3)
- 生クリーム(乳脂肪分40%以上)…… 200mL
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- 食パン(8枚切り)……6枚
- いちご……15粒
■作り方・レシピ
1.まずは【抹茶ホイップクリーム】を作ります。ボウルに抹茶をふるい入れてグラニュー糖を加えて泡立て器で混ぜ、湯(小さじ2・分量外)を加えてペースト状になるまで混ぜます。
2.生クリームを少しずつ加えて均一になるまで混ぜ、ボウルの底を氷水にあてて、ハンドミキサーでミキサーの間にクリームが入るぐらい固く泡立てます(九分立て)。
3.食パンに抹茶ホイップクリームの1/6量をのせ、いちご5粒をのせます。さらに抹茶ホイップクリームの1/6量をのせて広げ、もう1枚をのせてラップで包みます。残りの2個も同様につくり、上から平らなもの(まな板、バットなど)でおさえます。冷蔵庫で1時間ほど冷やしたら、耳を落とし、温めたナイフで対角線上に切ります。
3.食パンに抹茶ホイップクリームの1/6量をのせ、いちご5粒をのせます。さらに抹茶ホイップクリームの1/6量をのせて広げ、もう1枚をのせてラップで包みます。残りの2個も同様につくり、上から平らなもの(まな板、バットなど)でおさえます。冷蔵庫で1時間ほど冷やしたら、耳を落とし、温めたナイフで対角線上に切ります。
ひんやり冷たい&素朴でシンプルな「抹茶ゼリー」
やわらか食感の抹茶ゼリー。スプーンでくずして、生クリームと食べるのがおすすめです。生クリームの代わりに、同量の牛乳を注いで混ぜて食べてもあっさりした味わいで◎。
「はかない口溶けのとても柔らかいゼリー。このギリギリの『ふるふる食感』は、おうちで作るからこそ!」(福田さん)
■材料(2個分)
- 粉ゼラチン……5g(小さじ2)※ゼラチンは水(大さじ2・分量外)でふやかします
- 抹茶……7.5g(大さじ1)
- グラニュー糖……50g
- 生クリーム(乳脂肪分は好みで)……100mL
- グラニュー糖……小さじ1
- さくらんぼ(缶詰)……適量(※自宅にあればでOK)
■作り方・レシピ
1.ボウルに抹茶をふるい入れ、グラニュー糖(50g)を加えて泡立て器で混ぜ、湯(50mL・分量外)を加えてさらにペースト状になるまで混ぜます。
2.ふやかしたゼラチンを湯せんまたは電子レンジ(600Wの電子レンジに30秒かけ、あとは様子を見て追加)で溶かし、[1]に加えながら混ぜます。水(280mL・分量外)を加えて混ぜ、茶こしやこし器でこしてボウルに入れます。ボウルの底を氷水で冷やしながらゴムべらなどでさらに混ぜます。少しとろみがついたら、グラスに均等に流し入れて冷蔵庫で2時間以上冷やし固めます。
3.生クリームにグラニュー糖(小さじ1)を加えて、ゆるくとろみがつくまで泡立てて(六分立て)、[2]にのせます。好みでさくらんぼを添えます。
2.ふやかしたゼラチンを湯せんまたは電子レンジ(600Wの電子レンジに30秒かけ、あとは様子を見て追加)で溶かし、[1]に加えながら混ぜます。水(280mL・分量外)を加えて混ぜ、茶こしやこし器でこしてボウルに入れます。ボウルの底を氷水で冷やしながらゴムべらなどでさらに混ぜます。少しとろみがついたら、グラスに均等に流し入れて冷蔵庫で2時間以上冷やし固めます。
3.生クリームにグラニュー糖(小さじ1)を加えて、ゆるくとろみがつくまで泡立てて(六分立て)、[2]にのせます。好みでさくらんぼを添えます。
ワンボウルで混ぜるだけ&焼くだけ「抹茶蒸しパン」
ふわふわの抹茶蒸しパン。溶かしバターを加えることで、風味豊かにしっとり仕上がります。さつまいもや甘納豆を加えてアレンジしても楽しめます。
「ふわふわの抹茶蒸しパンは、できたてを、ぜひどうぞ。抹茶とバターの風味がふわっと広がります。具材を加えるときは80〜100gを目安に。作り方1の最後で3/4量を加えて混ぜ、残りはトッピングするとかわいいですよ。生地の量が増えるので6等分にしましょう」(福田さん)
■材料(150mLのココットまたはプリンカップ4個分)
- 牛乳……120mL
- 砂糖……50g
- 溶かしバター(有塩)…… 20g
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【A】
- 薄力粉……85g
- 抹茶……5g(小さじ2)
- ベーキングパウダー……4g(小さじ1)
※Aは、あわせて2回ふるっておきます
■作り方・レシピ
1.ボウルに牛乳と砂糖を入れて泡立て器で混ぜ、溶かしバターを加えてさらに混ぜます。【A】をふるい入れて、ゴムべらで切るようにして粉が見えなくなるまで混ぜます。
2.カップを敷いたココットやプリンカップに4等分に入れます。
3.蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で15分ほど蒸します。
2.カップを敷いたココットやプリンカップに4等分に入れます。
3.蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で15分ほど蒸します。
豊かな香りとほんのり苦味が楽しめる、抹茶のおやつ。今回ご紹介したレシピは、どれも初心者でも簡単に作れるものばかりです。ぜひご自身で作って味わってみてくださいね。
※本記事は、福田淳子さんの最新刊『抹茶のおやつ100』(光文社・刊)より、一部抜粋して構成しています。
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