・・・ばら・ばら・ばら・・・
「のんびり生きて 気楽に死のう」著:ひろさちや より抜粋
現代の老人たちは、戦争の時代と戦後の復興期に若いころを生きた。それで、戦中には欲望を燃やすことができず、戦後になると、こんどは欲望を激しく燃やし続ける生活を送った。高度経済成長期には、「欲望の抑制」などと言おうものなら、まともな人間扱いをしてもらえなかった。ぎらぎらした欲望だけが肯定され、日本人は自分の欲望を満足させようと、必死になって努力していた。
だから、いまになって、若い人たちに教える知恵を持たないのである。しかも若い人たちは、欲望の抑制する必要のない社会に生きている。これでは、老人が尊敬されないのはあたりまえだ。自業自得である。老人たちは、しっかりと反省すべきである。
・・・反省