「令和の九人囃子」
さて、ここに控えし九人は、跡目を継がんとする面々なれど、この中からたった一人とは余りに殺生、理不尽、党員を恨み議員を恨み、末代までもこの恨み引きずりながら、いずれ果たさずにおらりようか!面構えはウスぼんやりしていても、国を護る気概にかけては人一倍、いや何十倍何百倍の熱い思いをたぎらせて、今か今かと待った甲斐あり、やっと巡りきた機会に我が身は打ち震え身震い、震度7の激震に見舞われ立っているのもおぼつかず、嬉し涙に視界は不明瞭。どれもこれも小粒ぞろい。どれをとっても区別がつかぬ小粒なれど、面の皮の厚さと恥も外聞もかなぐり捨てての決死の覚悟は誰にも負けぬふてぶてしさ。
さあて、口火を切ってしゃしゃり出るのは高市の女丈夫とはこの私のこと。備えあれば早苗なしと言ってみたれども、早苗なしではこの世もあの世もたちゆかぬ。高所高見から見下ろす癖は生まれもっての習性ゆえ、ある人には頼もしくも思われし、嫌いだというものには徹底的に嫌われる。人が思うのは勝手なれど、余りにも度が過ぎると口を封じて、電波アンテナを取り外し免許停止を言い渡し、口をも聞けぬにようにしてくれよう。人を縛り付けるのも、権力のなせる技、権力こそは伝家の宝刀、抜くも収めるのも我が意のままに、問答無用の高市とは私のことだ〜。
さて次ぎに控えしは、今回初のお目見えなれど、キャリア、容姿、身のこなしは先の女丈夫とは月とスッポン、何処から見ても勝てると思わせる上川陽子とは私のことだ。法務、外交お手のもの。あれは平成30年7月、オーム真理教13人の死刑囚を一挙に執行を命じてからというものの、それから空を飛び、教典がまとわりつき、13というおぞましい数字に追いかけられる。元首相には「美しくない、おばさん」呼ばわりされて、一瞬、時の人となりにけり。棺桶に片足突っ込んでいる老人に言われても、単なる目立ちたいだけの口先オトコの言うことにゃ、最早あんたの出る幕はない。これからは私の出番だ〜。
女の次となれば、若くて生きのいい、好い男、小林鷹之とはオレのこと。おまけに頭も切れて、弁舌さわやか。何処かのおぼっちゃま候補とは質が違う、学歴も違う、友人知人も違う。オレには友人知人皆無というのを暴露している輩がいるが、友人などはいなくても、後に控えし統一教会、日本会議があれば、鬼に金棒、ロシアに核爆弾、強ーい味方があれば他には何もいらぬ、欲しくない。今回ダメでも次がある。今回老人が多数出ているけれど、若いボクには明日がある♬。不屈の精神で何度でも挑戦して、必ず手に入れるぞ首相の座。その暁にはきっと良くしてみせる宗教団体、右翼団体。
さてさて次は順番に揉めに揉めたるも、親の七光り、菅の後押し、森の応援の古株サポーター従えて、選挙に勝つためだけのオトコ、小泉進次郎とはボクのこと!選挙にゃ強いが、政治・政策まるで弱い。親が純ちゃんなら、ボクは進ちゃん。ワンフレーズでアピールしようにも、ワンフレーズが思いつかぬ。嫁のクリステルのお株を貰い「お・も・て・な・し」では、余りにもお粗末。そこで「労働者を使い捨て!」とは、経団連の爺さまたちには大受けで、さっそくこれをキャッチフレーズとして「働くものは明日をも判らない」。だから今日一生懸命に働いて、社会に貢献することが大切、明日は明日の風まかせ、ということ。私が環境大臣で実行したことはレジ袋を有料にしたこと。お陰で小売業の人たちからは、感謝とお礼の言葉が絶えないのだ!
御曹司の次というのも面映いが、石橋を叩いても渡らぬ石破茂とはオレのこと。代表選挙には幾度となく挑戦に挑戦を重ねて玉砕しても、その度に不屈の精神養い、今じゃ勝つ気がしないまでにいじけにいじけて三白眼。毎日のように飛び交うミサイル弾も、軍事オタクの輩には、戦争ごっこの戯れ事にも似たり。戦争を放棄した我が国の憲法は、何があっても護らニャならぬ。我が国にミサイルが来るとも、新兵器「カムバックミサイル弾」を放ち、発射した方へとミサイル弾は返っていく。生物も兵器も最後は己れの生まれ故郷へ還るという習性を活用した兵器なり。首相に任命されたなら、是が非とも新兵器開発に予算を裂き、国民の平和と幸せを第一として、自衛隊を軍隊にするのだ〜。
さて次も御曹司なれど、前の二人とはちと違う。爺さま一郎、お父ちゃん洋平、三代続いての首相候補の河野とはオレのこと!デジタルが何とも判らぬデジタル大臣。血のにじむ学習に努力に努力を重ねて、いまじゃデジタル通の河野と言われ、マイナンバーカードを全国に知らしめ、ついでにその欠陥も暴露して、それでも進めるマイナンバーカード。それもオレ河野一人が矢面に立ち、傷だらけになっても首相への執念は衰えず、ますます国民総ナンバー化実現のために、ここは誰にも譲らぬ一枚岩。このカードがあれば、金はいらぬ、病院へもフリーパス、自動車運転も自由自在、夢のマイナンバーカード実現に向けて猪突猛進だ〜。
さて次は、安倍元首相の天敵と言われし林とはオレのこと。いまだ安倍の怨霊漂いし、それもこれもアベノミクスとやらの失敗で国民は大迷惑。今もアベノミクスを盾に暗躍し続ける竹中平蔵の息の根止めるまでは日本の安寧は遠からじ。日本を立て直すには、最適任と自負する林の家系。貴族院議員を手始めに祖父の代から衆議院議員をつとめ、祖先には桂小五郎(木戸孝允)をもつ真っ当な林家の家柄!はやしやと言えば三平というのがお決まりだが、そん所そこいらの林家とは違う。どこの馬の骨か知らぬ輩が跋扈して、もはや地に落ちた日本政府を救う道は防衛、外交そして今は官房長官と経験豊富なうえに家柄も申し分なしの林芳正こここにあり〜。
さあて、次ぎに控えしは地味ながらいぶし銀の輝きありの加藤とはオレ様のこと!厚生労働大臣から内閣官房長官そして拉致問題担当大臣と要職を歴任。されど控え目な性格災いしたのか、さしたる功績もなく自民党の中では、政策通と言われながら目立たぬ陰の実力者。今こそ、陰ではなく表舞台に出ようと決心。歴代の内閣の中枢におりながら、脚光を浴びることもなく、地道に政務をこなし、家にあっては4人の娘の父親として君臨する。家にいては女ばかりの所帯に居場所なく、政治の世界に没頭しひたすらおのれの殻に埋没しながらも、この時とばかりに目を剝き、歯を研ぎすます加藤勝信ったぁオレのこと。
さてさてしんがりながらも、当代きっての切れオトコ茂木敏充ったぁオレのこと!切れに切れると評判の嫌われオトコ。東大、ハーバード大に通いしも、知性、エリート臭さ微塵も感じさせぬ奥ゆかしさ。東京一極集中なくして全国の活性化をモットーに、何をどうするか具体策をこれ見よがしにオモテに出さず、ただ実行あるのみ。都会から少し離れた栃木県足利市出身の悲哀さ故の劣等感と言いたい奴はどこのどいつだ。スケールは極小なれど令和の田中角栄とはオレのこと!
ここに並んだ九人の面々、我ら一般庶民に選択権はないけれど、裏金、統一教会、モリトモ、北朝鮮拉致などなど、何一つ解決できないままに言うことだけは夢世界。これからも取り組んでいこうという気概も感じられず、相も変わらず金持ち優遇、労働者切り捨ての過酷な国民生活は継続あるのみ。自民党とそれに寄り添う公明党、ボロが出る一方の日本維新の会、何だか判らない国民民主党はあてにするだけバカを見る。他の野党も言うことは言うが政権を獲ろうという熱意感じられぬ。これからの日本、政治に背を向ける国民尻目に、政治家のますますやりたい放題が続く情けなや。一日も早くこの暗黒世界からの脱出を望みながら生きてゆくのだ!!