2018-11-29 00:16:29 | 詩―新作

雨     前田ふむふむ

 

雨が降っている
間断なく

なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう

たとえば 勢い良く降る驟雨は 元気で精悍ささえ感じる
まっすぐで 常に潔い

でも 夜になり 家のなかで ひとりでいるとき
雨は
無機質で 均等な ときに不均等な間隔をおき 

弱く屋根を打つ
うしろめたい影のように

わたしの心臓の音だ

 


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