生まれ変わる医療のカタチ

より良い治療を実現するカギとなる「代替医療」に言及

世界における代替医療の現状

2023-12-28 13:44:29 | 世界

「代替医療」とは、「補完医療」もしくは「相補医療」とも呼ばれ、近代西洋医学以外の療法を意味する。
鍼灸や漢方、アロマセラピーやサプリメントなど、さまざまな分野の療法があり、民間療法として広く浸透しているものもこれにあたる。

世界では、近代西洋医学での治療を大前提とし、さらにこれらの代替医療を組み合わせることによって、患者の生活の質をより豊かなものにすることができると提唱する声が広まっている。
実際、諸外国ではあらゆる代替療法が保険適用化されている事例がある。

各国でどのような代替医療が用いられるかは、国の文化や伝統に大きく左右されている。
現状として、医療システムは国によってそれぞれ独自の発展を遂げている。
例えばフランスでは、ホメオパシーやアロマセラピーなどの代替医療が好まれ、場合によって保険の還付が受けられるようになっている。
一方、アジアでは、国独自の伝統的な医学(中国伝統医学やアーユルヴェーダなど)があり、近代西洋医学と一緒に行われているケースが多いという一面がある。

代替医療は、全世界的にみて期待されており、WHOは2002年に「WHO Traditional Medicine Strategy 2002-2005」を掲げ、代替医療を国家政策で実施し、その国に合わせた形で保険制度に組み込み、安全性や質を高めていくことを提案した。
2003年には、WHO加盟国に実施を強く働きかけ、2度の改定を経て、現在では「WHO Traditional Medicine Strategy 2014-2023」としてその取り組みは続けられている。

上記のような動きも後押しとなり、代替医療はさらに身近なものとなっていくだろう。
代替医療の種類や特徴、現状などをさらに追求したい方は、ぜひ参考サイトにアクセスしてみると良いだろう。