ワタシは都内から京浜エリアに転勤したのですが、タクシーの営業スタイルとして都内(23区内と武蔵野三鷹地域)や川崎や横浜の中心部では流し営業が基本、それ以外の地域では「駅待ち」が基本と教わりました。ワタシが今勤めているタクシー会社も駅のタクシープールでお客様を待ち、お客様をお送りしてから駅に戻るという「駅待ち」営業スタイルが中心です。
お客様の立場に立ってみますと、流し営業がおこなわれている地域であれば交通量がそれなりにある道路に出ればタクシーを拾うことができますが、駅待ち営業スタイルの地域や流し営業の地域でも天候が悪い場合など、道路ではタクシーをなかなか拾えないというケースがあります。そこで、そんな場所でもタクシーを拾える可能性が高まる方法などをいくつか...
(1)道路では駅や繁華街に向かう側の車線で待つ
駅や繁華街に向かう方向の車線で待つと、駅や繁華街に戻るために走ってきた空車のタクシーを拾いやすくなります。逆は駅や繁華街から目的地へ向かうタクシーであり大抵は空車ではありません。ちなみに、都内は繁華街や駅、人が集まる場所がアチコチにありどっちの車線からでも良いケースが多くあり、そのあたりの関係も流し営業が中心となった理由と思われます。
乗ってからUターンが必要になる場合がありますが、道路事情などでUターンが難しくてご乗車いただけないよりマシですし、お客様に横断いただくのも危険です。待ちのタクシーに乗ったり、走行中のタクシーを拾う場合は当然ながら「迎車料金」がつかないのでお得です。
(2)無線配車の電話番号を教えてもらっておく
タクシーで目的地に行って、目的地からタクシーを拾うのが大変そうな場合は、行きに乗ったタクシー会社が無線配車してもらえそうか聞いて、できそうならば、その配車用の電話番号を教えてもらっておくと良いです。無線配車の場合「迎車料金」がかかりますが、距離に関係なく300円というケースが多いですから。
(3)目的地での滞在時間が少なくすぐにタクシーで帰りたい場合
お墓参りやちょっとした所用などで目的地の滞在時間が短い場合、待っててもらうのも手です。一旦支払いを立てて空車で待っててくれることもあるかもしれませんが、空車にしていると他にお客様が乗車の申込をした場合や、無線での迎車指令があった場合、待てなくなりますので、基本的にはメーターを賃走にしたまま待つのが原則ですし。待つか待たないかはその会社の方針もからんでくるかもしれません。
待っている間は時間による料金計算となり「110秒あたり90円」かかります(ウチの会社の場合です。地域や会社によって異なりますが料金がかかるのは変わりありません)
ある意味、帰りのタクシーが拾えなかったり配車が受けられず途方に暮れるよりはマシかもしれません。
あと、乗車されている時にお客様の都合でコンビニなどに寄る場合でも110秒あたり90円かかりますので注意が必要です。
あと、事前予約が必要ですが、普通のタクシーを貸切ってハイヤーのように利用する方法もあります。この場合、距離ではなく乗務員の拘束時間で計算されますし、車も綺麗なモノを、乗務員も接客態度が優秀な者が選ばれがちです。特に、法事や接待、観光で利用されるケースが多いようです。。
余談ながら、前にワタシが勤務していたタクシー会社では海外からお越しいただ観光客を中心に貸切タクシーで都内を遊覧いただくサービスが大人気で数ヶ月先まで予約がいっぱい。いわば「はとバス」のタクシー版みたいなサービスでした。その乗務員になるには一定期間「タクシーの乗務経験」を積んだ上、無事故無違反である事と、社内での試験(筆記と技能)にパスする必要があり、英会話ができればなお良いといわれていました。その乗務員になるための敷居は高く、大変なポジションだったといえます。
(4)駅戻りタクシーを拾うと良い場合
駅で待っているタクシーに乗ると「駅で1時間も待ったのにワンメータかよ!」と不機嫌になる乗務員もいるという話題も取りざたされる事もあります(実際にはあまりないと思いますが)、それがどうしても気になる場合には、駅からちょっとだけ離れたところで駅に戻るタクシーを拾うと良いかもしれません。
実際にあった話なのですが、不慣れな地域(営業区域内でもかなり離れた場所)にお客様をお送りした後、その付近の駅に「駅待ちタクシーの列」がタクシープールの外にも伸びていました。その行列の脇で赤信号のためにたまたま停止していたらタクシーの列の間から人が出てきて、ワタシの車の脇で「ドアを開けて」とノック。「ワタクシこのあたりの地理に不慣れですので、そこに並んでいるタクシーにご乗車されると安心かもしれませんが、ご乗車されますか?」と申し上げたら、お客様曰く「道は教える。駅で長い時間待っているタクシーに乗るのは申し訳ないから...」とのことでした。「それよりか、運転手さん、もっと積極的になろうよ(笑)」と逆にお客様にアドバイスをいただく始末(笑) しかも、ワンメータではなく 3000円を超える距離を移動いただき、「釣りはいらない。頑張って地元に帰りなよ」、とチップまで...
思えば、駅待ちタクシーにもっと気軽に載っていただけたら駅待ちタクシーの回転がよくなって駅待ち時間も短くなるはず。だって、ワンメータとかロング(長い距離を乗ってくださるお客様)とか、どなたに遭遇するかは、乗務員にとっては一種の「運」ですから・・・ 気持ちはわからなくはないですが、おみくぢで「大凶」が出て神様に八ツ当タリなんて、普通はしませんよね(笑)
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