ダンディのお部屋

日々の医院の出来事やプライベートのことなどを書いています。

「沈まぬ太陽」見に行きました

2009-11-23 01:47:38 | Weblog
昨日、渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」を観てきました。
原作は山崎豊子ですが、数年前5巻すべてを文庫本で読んでいたので興味があったのです。う~んさすが山崎豊子、並行してテレビでやっている不毛地帯もみています。渡辺謙も感極まって舞台挨拶で泣いていたし・・・ぜひ観たいと思って思い切って行ってきました。

NALの労組委員長をしていたため、パキスタンのカラチ、イランのテヘラン、ケニアのナイロビと10年近くも不当人事に耐え、へき地を勤務させられていた主人公、恩地元(おんちはじめ)、御巣鷹山のジャンボ機転落時には遺族係として誠意を込めて働きますが、その裏には政治家、JALの経営陣などに癒着や様々な不正があるという企業小説です。

御巣鷹山墜落事故を知らない若い世代には難しい話かもしれませんが、123便墜落事故は私の心には深く刻まれていて、今でも8月12日が来ると事故を思い出します。同じ年に自分の好きな阪神タイガースが優勝し、たしか、阪神球団の関係者も事故で亡くなったと報道されていました。

映画は3時間半という長丁場ではありましたが、途中10分間の休憩があり、だれることなく、3時間半、一度も退屈せずに見入ってしまいました。

NAL(国民航空)という会社の体質的な腐敗とそれにほんろうされる主人公の関係も興味深いものでしたが、信念を曲げない生き方、それを支える家族の心情また御巣鷹山の墜落事故を取り巻く亡くなった方その遺族の人々の気持などがよく描かれており、涙なくしては見られませんでした。ただし、3時間半という時間がとても短く感じられ、原作を読みこんだ自分としてはもっと細かく描いたものも見てみたい気持ちになりました。テレビの連続ドラマでもやってくれないものかと思いました。

原作を読んだ方はぜひ観に行ってください。読んでいなくても当時を知っている方、ぜひ観にいらしてください
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