退院支援はおよそ5年前から始め、ご本人はなかなか地域へ戻ることに抵抗が強く、安全で安心な長期入院生活を満喫されていました。
「ぼくは見た目ほど良い状態じゃなくてね」が常套句。
お母さんを亡くしてから一人暮らしが始まり、不安と焦燥から生活が立ち行かなくなり自ら入院を希望。
でもほんとに精神症状の軽い方で、ずっとこのまま社会的入院を継続するのはもったいなくて。
何度もアプローチして、外食をしたり、買い物に同行したり。
いいとこまで進むと気持ちが変わり、振り出しに。そしてまたリベンジを仕掛け。
近年認知症も進みもう無理かなと。障害福祉サービスから介護保険サービスへシフトチェンジ。
長引くコロナで相談員さんをつけてからもなかなか進まずジレンマもありましたが。
本日無事退院へ。私は昨年暮れに部署異動となり他のワーカーさんにバトンタッチ。
そう、ようやくこの日を迎えられた。
ゴールではなくスタートですが、○さんおめでとうございます。ちょうどカウンセリングと重なりお見送り出来なかった事が残念ですが、これからの人生に沢山の幸がありますように。