蒸し暑い日が続いています。食中毒に気をつけなければ。お弁当の包みは、ミニ保冷剤3個で冷やしています。
ビフォーアフターに出てくるような実家で育ちました。
お風呂場に脱衣所がなかった事は前に書きましたが、浴室の中も酷かった。
床はコンクリート。私が中学生の頃までは、浴槽は木の桶でした。
母は掃除というものをやらない人だったので、浴槽はぬるぬる。洗い場には石鹸入れとかシャンプーとかが雑然と置かれて、父親が浴槽の中で髭を剃るための剃刀も散らばっていました。古いものも片付けてないので錆びていましたが、そんなもんほかっとくか?異様な風景でしたね。
壁もコンクリートなので、冬は冷えました。天井に吊るされた裸電球に夏場は蛾が飛び交い、でかい蜘蛛が這っていました。
お湯に浸かってのんびりなんて図はありませんでした。
特に父の入った後のお湯が臭い上に、髭剃り跡や湯船で頭をゆすぐので汚くて。
シャワーもないからたまらなかったです。
浴室より酷いのがトイレ。そこもコンクリート造りで、高校へ上がる以前までは四角い穴が空いているだけ。
しかも電球が切れたままの時がよくあって、夜、真っ暗なそのトイレに勘だけで入るのが不気味で怖くて。
まさに3Kの世界【暗い、臭い、怖い】でした。
年頃になって友達とか家に呼んで一番恥ずかしかったのがこのトイレ。
使ってもらうのが申し訳なくて赤面しました。
実家は4年ほど前に壊して更地にして売却。
跡取りもいないため、母の施設料金を得る目的でもありました。
よく空き家になった実家に思い入れがあるから税金がかかっても維持している人の話を聞きますが、私にとって実家は暗く切ない思い出ばかり。
ご先祖様には申し訳ないけれど、取り壊しされてホッとしてます。
でも、あんな家、現家族でも、時々夢に出て来る事があって、やっぱり生まれ育った家は忘れられないものなのですね。