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戸根明彦ブログ

ZIDEN.Produce.(自伝・自分史の制作)の運営をしています。HP:www.ziden-produce.jp

第3章 成長(5)

2012-12-11 22:52:11 | 日記
さて、小学校高学年になるとどの子も個性や能力の違いが現れてきて、
私も個性的な一面を持つ少年となっていった。

ベースにあるのは全体との調和であったが譲れないものもあった。
行動範囲も拡がり、休みの日等は男子生徒全員の家に、
一軒一軒遊びに行ったり、クラスの忘年会などを企画したりして、
放課後や休日は考るを形にする事に忙しかった。

これは今もなお私の特徴であり売りともいえよう。
これからはこの特徴を生かし、遠慮なく社会貢献に役立てたいものだ。

話は変わるがこの頃、クラスでも人気のあった女の子に、
恋心のようなものが芽生えていた。
とは言っても彼女として付き合いたいなどとはもうとう考えず、
ただ仲良くなりたくてこの娘を笑わせたり、
楽しませたりする事に喜びを感じていたのは、
紛れもなく意識的だったことを覚えている。

その事は相手には全く伝わってなかった事は、
先にお話した同級会の中の会話でもはっきりした、淡い思い出だ。

いよいよ小学校も最後の一年、6年生になって暫くしたある日、
予想だにしなかった事件が起こる。

これは学校の問題ではなく社会問題だった。
それは放課後だったか、休日だったか何しろ自宅にいて、
わかった事だったのだが、

なんと学校が火事だという事を町の有線放送で知った。
詳しい事は後で知ったが、
小学校の講堂(まだ体育館ではなく)と隣接の建物そして、
裏山が全焼し、理由も事故か事件かも分からぬままだった。

先生も生徒も、町内の大人たちもショックを隠しきれなかった。
ただ巻き込まれた人はいなくて人的被害はなかったことは、
不幸中の幸いと言えよう。

その後数日自宅待機だった気がするが、
火災後初めて学校に登校した時に見た光景は、
事の重大さを痛感し、言葉も無かった。

・・・つづく

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