この記念すべき一冊目は、何がいいかなと悩み続けましたが
SF小説で、作者のデビュー作という結論になり、
本棚を物色した結果。
山田正紀さんのデビュー作
『神狩り』
ハヤカワ文庫 2010年4月15日 発行
新装版です。
情報工学の天才、島津圭助は謎の《古代文字》を調査中に落盤事故にあう。
古代文字の解明に没頭した島津は、それが人間には理解不能な構造を持つ
ことを突き止めた。この言語を操るもの
それは神なのか。
人間の営為を覆う神の悪意に気づいた島津は、人類の未来をかけた壮大な
戦いの渦に巻き込まれてゆくのだった。
1974年にSFマガジンに「神狩り」が掲載されてデビュー。
山田正紀さん曰く、1978年に角川文庫から発行された「襲撃のメロディ」が
SF同人誌「宇宙塵」で先に発表しているので、「襲撃のメロディ」がデビュー作
になるのではとあとがきに書いていますが、作家として活字化されたのは
「神狩り」が先。
なのでデビュー作として紹介させていただきます。
スケールの大きさに驚くとともに、21世紀に生きている人間が読んでも何も
古臭さを感じさせない作品です。
「神狩り」は、シリーズ三部作の第一部で、「弥勒戦争」「神々の埋葬」が
シリーズ作品としてあります。
「弥勒戦争 新装版」は、近日中に手に入るので読むのが楽しみでなりません。
「襲撃のメロディ」も気になります。
こんな感じで定期的にブログを更新していく予定です。