そこで、新幹線や飛行機や自動車と比べて何がいいのだろうと改めて考えた。
個人的には、贅沢な時間の使い方かなと思う。
時間に追われる現代社会、効率的で無駄がない事が当たり前のように我々の価値観を構築してきた。
遠方への移動は新幹線や飛行機が当たり前の時代にあえてそれに逆らう。
その時間をご当地グルメや読書やお昼寝に費やす。
現代において何と贅沢な時間の使い方だろうかと思う。
お昼寝といえば、ローカル線のあのガタンゴトンが最高に心地よい。
夜ベッドで眠れない時でもそのローカル線が奏でる旋律はきちんとまどろみに誘ってくれる。
贅沢な時間の使い方をもっと掘り下げてみると、車窓の風景を眺めながら自分自身を省みることをしているような気がする。
自分の心の洗濯である。
車窓の風景や、ご当地グルメや、読書がその触媒となっているのだろうか。
だからローカル線の旅が好きなのかなと思う。
そんな事を考えていると、部屋のチャイムが鳴り現実に引き戻される。