日本におけるパンクバンド(この呼称に彼等を嵌め込んでしまうことが正しいか否かは分からない)がブルーハーツです。代表曲は「人にやさしく」「リンダリンダ」「トレイントレイン」「情熱の薔薇」「夢」といったところでしょうか。
もともと東京インディのモッズ、パンクシーンで他とは明らかに違う人気を誇っていた(らしいです)彼ら。結成は八五年、メジャーデビューは八七年「リンダリンダ/僕はここに立っているよ」によってになります。そして彼らは八〇年代後半のバンドブームに乗り、社会現象を巻き起こしました。
メジャーデビュー時から解散までのメンバーは、
・甲本ヒロト:ボーカル、ブルースハープ、ギターは余り巧くない
・真島昌利:ギター、ボーカル、曲によって(恐らく)ブルースハープ
・河口純之助:ベース、ボーカル
・梶原徹也:ドラム、(曲によって)ボーカル
彼らの解散は九五年であり、既に解散から一〇年以上が経過しています。が、彼らの存在、歌はドラマ「人にやさしく」映画「リンダリンダリンダ」等のメディアによる楽曲使用、ゴーイングステディ、スタンスパンクス等の彼らからの影響を公言する人気バンドによって今日を生きる若者たちにも認知されているような印象を受けます。また、海外の人気メロコアバンドグリーンデイもブルーハーツのアメリカ巡業の際、彼らを見ておりファンであるという情報もあります。今後、彼らの名前が日本の文化史にどのような形で残されていくのかは(残るかどうかも)分かりませんが、確実に彼らの撒いた種は(歪な形に思われますが)芽を出しています。