あれは、私が出先から帰ってきたときのこと。
母が、
『あんた、宅配くるなら来る言うてや。
お母さん、こんな格好で出たやんか』と
オッチャンかオバチャンか
分からない、これぞジェンダーフリーと
いうスタイリングをしながら
ひとつの小包を渡してきた。
アマゾンで注文などしていない。
一時期流行った、送りつける詐欺か?
代引きだったかと聞くと、違うという。
さて、開けるべきか否か。
送り主が記載されていないのだ。
ちょうど、マロンが他界して
数日後だったので、もしや、その関連か?
送り主は、私がお礼をすると知ってて、
敢えて気を遣って住所を書かなかったのかもしれない。
どうしよう、開けるべきか否か。
もしや、開けたらハリウッド映画よろしく、
爆発して家もろとも吹き飛ぶとか…。
ええい、ままよ!(byシャア)
と、私は開けてしまった。
それは、いい香りのする花形の石鹸が
敷き詰められた、ボックス状の写真立て
だったのだ。
送り主をほのめかすメッセージカードなんかも
入ってなかった。
どうしよう、お礼すら言えないじゃないか。
為す術もなく、私は自分に
『タイガーマスクが送ってくれたのだ』と
言い聞かせるしかなった。
しかしながら、モヤモヤは消えなかった。
あれから一ヶ月くらい経った頃だろうか。
うさぎ仲間から、
“お悔やみを送ったが、こちらのミスで送り主の
住所氏名が抜けていた。怪しまれてないか?”
と、心配する連絡が入った。
やはりそうだったか!
タイガーマスクではなく、私のうさ友さんだった!
あー、これで心から喜べる!!
これでようやく堂々と飾れる!!
いや〜、うさ友さんだったから一安心だけど、
これが本当に新手の詐欺関連だったら
どうしてたんだろ…。
ではでは、またね。
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