「ナイトウォッチ」

仕事が残業続きでストレスたまってるもんで、3週連続で映画見に行ってます。
3本、3本、今日は1本のみで噂の「ナイトウオッチ」です。
と言ってもユアン・マクレガー主演の「ナイトウォッチ」とちゃいます。
あれはデンマーク映画をハリウッドがリメイクでした。
過度の期待はせず行きましたが、やたらと「斬新」「斬新」と
うるさく言ってますね。しかし、劇場の扱いはと言うと「視聴覚教室かい！」
ってなくらい小さくてあれ？でした。

ちょっと話を詰め込みすぎた感はありましたが、
なるほど映像のスピード感はダニー・ボイルが好きそうです。
ということは、私も嫌いじゃない・・。
このスピード感って「ワイルドスピード」のCGの感覚に似てます。
一気にエンジン内にカメラが入り込んでいくような感じね。

ところどころ異種の方々のみ動いてて、あとは止まってるシーンとかあって
面白い効果を出しています。しかし、これCGじゃなくて周りの役者さんが
実はじっと止まっていたと分かり、アナログ手法で好感が持てたりします。
これなんで分かってしまったかというと、人んちで渦の状況をPCで
モニターしてるシーンでPCの隣にいたフォークを持ってる兄ちゃんが
2回まばたきしたから(^_^;）。
「あれ？役者が我慢して止まってるんや」と分かったのでした(笑)。
最初の中世時代のところも役者が止まっていたのかな・・・。

地下鉄にカメラが入っていくシーンの映像は確かにかっこいいです。
カメラの行き先はアントンなんですが、黒のグラサンかけてるアントンが
なかなかかっこいいんですよ。かなりグラサン効果が(^^;;）。
でも、ナイトウォッチ見習いなもんだから、戦うと実は弱いんですね。
最後まで弱かったから、そこは「マトリックス」のネオとは違う。

だからかっこいいアクションシーンもあんまりないし
（あるんだけどワイヤー使って飛んだりしてません）、
むしろやられっぱなしで、アントンかなりの重症を負ってしまいます。
かわいそうに。それでナイトウォッチの親分にロシアお得意の心霊治療で
治してもらったりしてました(笑)。さすがロシア！

伝説の呪われし乙女の説明を本でぺらぺらして動くアニメーションで
説明したりと映像は本当に創意工夫がされてます。
何となくダークな雰囲気がヤン・シュワンクマイケルみたいだし。
人形の足にクモってのがいい感じ。
あと背骨から脊髄みたいな剣を出すとこ血みどろでしびれました(爆)。

字幕ですが、下に英語で右に日本語で出してます(^^;;)。
さすがに英語字幕まで見てる余裕などありませんが、少年をおびき寄せる
女の声を赤文字で英語字幕で出して、消えるようにふわっと字幕が消えてました。
これは鼻血を出した少年の鼻血がふわっと水の中で消えるのと同じです。
ちなみにこのとき日本語字幕は、普通に出てました。
字幕にまでこんな工夫をする映画というのも珍しいです。
ロシア映画なので、全編ロシア語かと思いましたら、
最初のナレーションは世界配給用に？英語になってました。

ストーリーは、やや散漫してしまいましたか。
つなぎ方がスムーズでないような気がしました。
しかし、全体としてはいい感じに仕上がってるでしょう。
3部作の1作目なので、完全に「To　Be　Continued」。
エンドロールで、続編「デイウォッチ」？とおぼしきシーンも出てきまして、
迫力ありました。期待させます。「ナイト」→「デイ」ときたら最後は？と
思いましたら、「ダスク」で締めるそうです。ほう。

「マトリックス」を初めて見たときの感覚よりは弱いですが、
これがロシアから出たというのが新鮮。
映画ファン感謝デーにつき￥1000鑑賞で満足。

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