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秩父札所…巡ってみようかな。

秩父住人による秩父札所巡り日記。1年かけてゆる~く回ります。

第4回秩父札所巡り~その5 五番 小川山 語歌堂

2013-07-12 | 札所1~10番
金昌寺からは県道と並行する裏道を通って1,3キロほど。
田畑が多いのどかな田舎道の先には、やっぱりどこかのどかな語歌堂がありました。
 

一晩中和歌に関して語り合ったという伝説を持つ、
その名も美しい語歌堂は、とにかくオープンなお寺です。
周囲と隔てる垣根も、視界をさえぎる樹木もありません。



遠くからでも見える仁王門をくぐると…



正面に本堂が見えます。
周囲の民家となじんでますね。

ご本尊は准胝観世音菩薩という珍しい女性の観音様で、
この観音様をご本尊とするのは、日本百観音霊場の中でもこの語歌堂と西国に一箇所あるだけなのだとか。
仏母とも呼ばれる准胝観世音菩薩。
三番、四番、五番と母性を感じさせる札所が続きます。
私も母親の1人として、心をこめてお参りしました。

ちなみに納経所は、250メートルほど離れた「長興寺」になります。
無事納経も済み、いざ六番札所へ。
ここまでとてもスムーズに進み、気分爽快な私たちだったのですが、
実はここからが大変でした…。

第4回秩父札所巡り~その4 四番 高谷山 金昌寺

2013-07-05 | 札所1~10番
常泉寺から金昌寺までは、また横瀬川と県道を渡って1キロちょっとです。
徒歩や自転車なら「ふるさと歩道橋」を通ると近道。
緑に囲まれた橋を爽やかな気分で走りぬけ、5分ほどで到着です。 


まず出迎えてくれるのは、大わらじが懸けられた仁王門。
そしてその向こうには数え切れないほどの石仏群。1300体ほどあるとか。
ついつい一つ一つの石仏の顔を覗き込みながら、緩やかにカーブする参道を登っていくと、
本堂に到着します。



ここには子育て観音像と呼ばれる慈母観音がいらっしゃいます。
赤ちゃんに授乳する美しい姿に、わが子の乳児時代を思い出します。
あのころは可愛かったなぁ…。(いえ、今も可愛いんですけど)


まだまだ続く石仏群に圧倒されながらさらに進むと、奥の院につきます。
秩父地域は平成23年に日本ジオパークに認定されていて(ジオパーク秩父)
この場所はジオサイトのひとつでもあるのです。



写真でわかるでしょうか。上部と下部で層の向きが異なっていますよね。 
これは8500万年~6500万年前の地層と1500万年前の地層が重なっている
「不整合」という現象だそうです。
う~ん。不思議…。
そしてここにもちゃんとお地蔵様がいらっしゃるのがなんだかいいですね。

第4回秩父札所巡り~その3 三番 岩本山 常泉寺

2013-07-04 | 札所1~10番
光明寺からは県道11号や横瀬川を横切って約1キロ。
自転車で田んぼの畦道を抜けると、山を背景にして建つ常泉寺へ到着します。
どこかホッとするロケーションです。

まずは正面の本堂へ。




ここには子授けのご利益があるといわれる「子持石」が置かれています。
母親が子どもを抱いているような形に見える石です。
実は私の友人が以前にお参りして、その後元気な赤ちゃんを授かりました。


本堂の左手には、山すそに石仏や文殊堂があり、
さらに階段を上ると、明治3年に秩父神社から移築されたという観音堂があります。
また、本堂前には、長寿のご利益があるという「長命水」がいただける井戸もあります。

そしてそれらを彩ってくれるのがアジサイの花たちです。



残念ながら季節にはちょっと早かったらしく、2~3分咲きといったところでした。
ここはアジサイ寺としても有名で、満開の時期には境内がピンクや紫に染まるそうです。
その時期にまた訪れたいな…。

観音堂で道中の安全を祈り、再び自転車のペダルを踏みます。

第4回秩父札所巡り~その2 二番 大棚山 真福寺(仮)

2013-06-27 | 札所1~10番
今回自転車で巡ることにしたのは良いものの、一つ大きな問題が。
札所2番の真福寺は山の上…。
普通のママチャリではとても登れない…。
というわけで、今回は納経所がある麓の光明寺のみの参拝とすることに。
聖観世音菩薩さま(真福寺のご本尊です)申し訳ありません。


四萬部寺からは、県道11号をす~いすいと2キロちょっと。
10分少々で光明寺に到着です。




綺麗な庭と立派な本堂です。


近いうちに車で真福寺にお参りする予定です。
そしたら記事も書き直します。

第4回秩父札所巡り~その1 一番 誦経山 四萬部寺

2013-06-26 | 札所1~10番
いろいろありまして…前回から3ヶ月あいてしまいました。
久しぶりに夫婦の休暇が揃った6月上旬某日、
梅雨ということで心配していたお天気もなんとかもちそうだったので、自転車で出発です。

今回は札所めぐりの本来の出発地1番四萬部寺からスタートします。
昔の巡礼者は東秩父村の方から峠を越えて来たのでしょうが、
私たちはもちろん市内方面から。山道を自転車ですい~っと走り到着です。


山門をくぐると、正面奥に県指定有形文化財である観音堂が見えます。
欄間には「極楽の図」と「地獄の図」の彫刻が施されています。



建立は元禄の頃だそうです。
境内には同じ頃に植えられた、その名も「元禄八重紅梅」もあります。
この木は、一度朽ちてしまった後再び芽吹いたとのこと。なんてすごい生命力!

本堂の右手には施食殿(施餓鬼堂)。



毎年8月24日にこの堂で行われる施食会(せじきえ)は、「関東三大施餓鬼」の一つで、
50人もの僧侶の方が供養の経をあげながら、中心の八画輪蔵を回るのだそうです。
50人もの僧侶の方の読経…想像しただけで、身が引き締まる思いがします。


この四萬部寺は、実は札所の中でも我が家からかなり近く、
子ども達も小学校の遠足で訪れているような場所なのですが、
今回初めて知ることばかりで、驚きと感動の連続でした。
やっぱり札所巡りを始めてよかった…としみじみ思いつつ、3ヶ月ぶりの札所巡りは順調にスタートです!