もう、数十年程昔の事だが、とある植物園で今の季節に広大な花壇に何百本、いやひょっとすると何千本もの色とりどりのダリヤと百日草が咲いているのを見た。
深紅、桃色、橙、白等の単色のものや花の色が徐々に変化しているものや、または花が何色か層にわかれているものや、小さな花や、大きなものなどが密集して咲いているのである。
その光景は思い出しても頭がクラクラするほど麗しく美しく華やかであり、極楽ってこんな所かもと絶叫してしまい同行の友人に笑われてしまったのである。
ダリアや百日草は仏花でもあり、そうはずした発言でもないと思うのだが、、、。
お彼岸の今日、お寺にお参りしているうちにあの光景が頭に浮かび上がり、もう一度生きてるうちに見ておきたいという願望が出て来たのである。
車を2時間程走らせその場所へ向かうがどうも様子が様変わりしている。
昔の植物園は姿を消してその場所は子供向けのアトラクションがあったり、動物と触れ合ったりする場所に変わっていた。ただその敷地内に薔薇園やちょっとした植物が植えられているのみだった。
あの極楽はもうないのか~そうだろうね~随分昔の事だから~
ま、いいや。いずれ本物の極楽であのダリア達と会う事が出来るだろうからね。
変わりに動物達に触れ合って慰めて貰いましたとさ。チャンチャン












