先日、TVに作家の五木寛之先生が出演しておられた。
先生は87歳になられたらしい。
もう、びっくり。凛とされ、艶というか、色気というか、独特
な雰囲気に圧倒された。
失礼ながら、そのような年齢の方にそのようなことを今まで感じたことがない。
「青春の門」面白かったなあ。特に自立編が記憶に強く残っている。
私の青春は本編のように熱くも、激しくもなかったし、時代背景もちょっと違うけれど、主人公の信介、娼婦のカオル、演劇青年の緒方、織江達とは同じ時代を過ごした仲間のように錯覚してしまう。
私の脳に偽りの記憶を植え付けてくれているみたい。
私の記憶に誤りがなければ、先生は若い頃、「今度は老いをテーマにした老春の門を書いてみたい」と仰っていた。
期待しています。