大学生の徒然日記

僕の生活の中での出来事・感じたことなどを綴っていきます。

『壬生義士伝』

2005-11-04 11:02:41 | 映画
時は幕末。栄光の道を辿っていた新撰組にも、内部での崩壊が始まっていた。そんな折に入隊した、確かな剣の腕を持つ下級武士・吉村貫一郎を巡るドラマが描かれた作品です。
それにしても、一貫性のある武士のソウルには感服致します!カッコイイ!吉村貫一郎役・中井貫一も、斎藤一役・佐藤浩市もはまり役でした。近藤勇や沖田総司も、こんな感じの人たちだったのかなぁと思いを巡らせました。やはり、新撰組伝説の醍醐味は、「死にたくない」と思っている吉村貫一郎が(介錯無しで)切腹し、「死ねるものなら死にたい」と思っている斎藤一が新撰組の生き残りになるという処だと思います。原作の浅田次郎の作品を読んでみたいと思いました(本屋で手に取ってみたら結構なページ数だった記憶がある)。もう少し新撰組の映画を観たいと思いました。次回は、司馬遼太郎原作の『燃えよ剣』かな。あれ?これって映画化されてますよね?(ーー;)

『笑の大学』

2005-11-02 01:24:42 | 映画
『笑の大学』を観ました。少し『フォーンブース』チックな要素(映画内の空間が狭い)もありましたが、面白かった。台本がどんどん面白くなっていって、次は何だろう、という期待を持たせてくれる。でも、2回は観たくないかな・・・。奇抜な映画だとは思いますが、繰り返し観ることで深みが増すような映画ではないように思います。そういった観点からすると、やはり江戸~近現代を舞台にした日本映画が好きです。特に、『隠し剣鬼の爪』を観てからというもの、剣豪ものにハマッてしまいました。一貫性のある武士道には心を動かされます。カッコイイ!

日本映画ではありませんが、今はティム・バートンの『ナイトメア ビフォア クリスマス』を借りたいと思っています。ミュージカル映画も観ていて愉しいですよね♪

『アメリカンヒストリーX』

2005-10-02 13:21:09 | 映画
『アメリカンヒストリーX』という映画を観ました。この映画は、白人至上主義のリーダーであるダレクとその弟を巡る人種差別のストーリーです。刑務所から出所したダレクは、白人至上主義を捨て、人が変わったようでした。ダレクを崇拝していた弟も、出所した兄の思いを知り、家族が団結したのですが・・・。
最後が衝撃的で、映画の内容も刺激的です。「いつか仲の良かった時を思い出せば、今でも仲良く暮らせるはず」――なにも、白人と黒人のことだけを言っているようには思えません。僕らの中の人間関係にも訴えかけているように思いました。良い映画です。

『セカチュウ』と『白いカラス』

2005-09-20 19:06:53 | 映画
大ヒットした『世界の中心で愛を叫ぶ』。今度テレビで放映するそうです。ロードショーされたとき、特にこの映画を観たいとは思わなかったのですが(彼女は試写会に行っていましたが批判的な意見でした)、流行の映画だし観ておこうと思い、DVDを借りて一人で観ました。

しかし、僕は少しも感動せずに終わってしまいました。この手の話はよくあり、ストーリーが頭に入ってきやすく、分かりやすい映画でしたし、エンディングの平井堅の歌も良かったのですが、イマイチ感動には至りませんでした。何故これほどまで感動で涙を流す若者が多いのでしょうか。

「物語まみれの現実」(?)に生きる我々若者にとって、映画の中の少女が白血病であることは少しもリアルである必要は無く、内容が少しも文学的・歴史的体系の共有の連なりである必要は無いのですね。だから、我々ひとりひとりが「世界の中心」であり、パーソナルな真実に感動している、といった処ではないでしょうか。

・・・自分が「若者」という社会体系の中に位置づけられていることを棚に上げて批判ばかりしてしまったので、『セカチュウ』に対抗して、ここで僕のオススメラブ(?)映画→『白いカラス』!「Human Stain」をテーマに人種差別の苦悩に生きる男の、ラブストーリーです。内容は重いのですが、映画を観終わった後、色々と考えることが出来ます。この映画を観て、人間の究極はやっぱり愛だな、と感じました。

『隠し剣 鬼の爪』

2005-07-03 01:50:08 | 映画
今日は、友人が皆バイト等で忙しかったので一人でバーに行きました。一人といっても、バーテンダーと話しながら飲みます。今日は、「ギネス」の後「フランケンシュタイン」というリキュールをベースにソーダ割りを作ってもらいました。独特なメンソール系の香りを楽しみました(^^)

そして今日のテーマは、藤沢周平原作・山田洋次監督の映画『隠し剣鬼の爪』です。DVDで観たのですが、武士の姿に感銘を受けました。カッコ良いです。僕の前世が武士だったから、魂が懐かしんでいるのでしょうか。それとも西洋社会の中に育ち、ウエスタナイズされているからでしょうか。「和」にとても魅かれます。また、武士の一貫性のある生き方、人情の豊かさに憧れます。この映画は、後半のクライマックスが実に楽しい。秘剣・隠し剣「鬼の爪」の正体と、武士としてのプライド――後を引かない終わり方も好きでした。
映画の内容とは関係無いのですが、剣豪・宮本武蔵は、剣の達人としての極意を記した自著『五輪書』の中で、次のような格言を残しています。
 
 千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。

これは、妥協に甘んじてしまったり、三日坊主/怠惰な生活になりがちの僕の気を引き締め、希望を与えてくれます。『隠し剣 鬼の爪』も自分に気を引き締めろというメッセージを送っているかのような、武士の勇姿というものを見せてくれました。