ぽんにゃり

ぼんやりと毎日をつづっています

退院

2007年06月05日 | 親話
義理母は血中アンモニア値が高くなると、かなりつらい状態になります。だらー、はいいけど命にかかわるのです。が、まあ、2週間も入院して点滴すると、今は良い薬があって良かった事に、直ぐに治ってしまいます。

でも・・・至れり尽くせりですっかり女王様か姫かでちやほやされているワタミの介護のビラに比べての入院生活は、母にかなりの苦痛となっている。ようだ。もう、我慢するということができないのでした。私の顔を見ると、しにたい、しにたい、言います。

でもね・・・しょつちゅうナースコールをならしてしまうので、なわりに耳は遠いしご迷惑だったようで、ナースコールのベルが届かないところにつるしてあるのをみると、つらい・・・主人も仕事をそうそうはさぼれないし・・・

そこで、トイレはオムツ中でして下さい、が本人一番つらいみたいなので、大がでる時間をみはからってなんとか毎日をめざして通ってみました。しかし・・・・全く体に力が入らない母を車椅子でトイレに連れて行くのは、本当は怪我させてしまうくらい無謀なんですね。でも、家族がすることだから、と連れて行くのでした。すげ、力がいる。母も必死で、私の肩のところに顔が押し付けられてハアハア息がかかって、よだれでじわー

ウォシュレットがうまくきまらなくて、粒粒入りのお水が私のズボンにビシャーとか、いろいろ。専業主婦ならずうっといてご飯も食べさせてあげられるのにな・・・

本当は2週間の予定でしたが、8日目に、看護婦さんに「母思ったより回復はやいいみたいで」と声をかけていたら、9日目にその看護婦さんが主治医の先生に頼んでくれたらしくて、10日目の午前中に、病院から電話がありました。

で、今回わかったことですが、だいたい、退院の許可がでても、「老人ホームの受け入れ態勢」が整うのに通常2‐4日はかかるらしく、看護婦さんもそんなノリでした。案の定、ビラに電話すると、明後日なら、という返事が・・・があ!!!

しかし、夕ご飯は、おかゆさんだけでいいですから、とか、病院から連れて行くのは、私がしますから、で交渉したら、ビラの人も、本当は帰ってこさせてあげたいな、という気持ちで、「わかりました!!!なんてかします!!!」と最終的には言って下さったのでした。さすが、ワタミだに。

次は、病院に電話して、看護婦さんとお医者様が今日中に書類を用意して下されば、ホーム今日でも大丈夫だそうです、と伝えると、「ええー!!!ずいぶんと早いですね」で、なんとか4時までにならできますから、とこちらもノリノリでした。

母を4時に迎えにいくと、カナリ、ヤサグレてふてくされ、中だったのが、なんども耳元で伝えて、「えっ、退院!!!」とわかったとたんに、もう、ウキウキ。わかりやすいお人だわ・・・

介護士の方が、「退院よかったねー、じゃあ、可愛くなんないと、あれ、もう櫛しまってしまいましたか?」で、お手てでなでつけて、母の髪を七三に整えてくれました。10日以上風呂に入っていなくて、アンモニア値が高いときの常でかなりの異臭な母なのに、躊躇せずに。。。彼女にとっては当たり前のことのようでしたが、本当に嬉しい・・・

けっこう私も可愛くて頭なぜなぜするのがスキだけど、手のひらがべったりするうえにお米の粒みたいのがついてくるぞ、みたいで。

そして、ビラについたら、またもや職員の人が、母に「かえってきたのー」といいながら髪を優しくなぜてくれたのでした。なんか・・・