ぎょっとする一文ではじまった“アニマルズ・ピープル”
図書館で何となく手にして読み始めた一冊
1984年にインドの真ん中ボパールで実際に起きた、
史上最悪と言われる毒ガス流出事故がベースのフィクション
被害者数50万人以上とも言われているそーだ
猛毒ガスのおかげで背中が九の字にひん曲がり、
二本足から四足で生きることになった俺「動物」
その「動物」の独白
乱暴で卑猥な言葉をはきまくる彼「動物」も
ときに詩的でうっとりするようなことを言う
インドにいくと、いろんな姿かたちをした人をみる
あの国はよきも悪きも、きれいも汚いも、
全部ごちゃまぜにぐっちゃぐちゃに混在してて、
ひとはそれを隠そうとさえしないから、
ときどきそのパワーに圧倒され飲み込まれそうになる
なんでもかんでもがモーレツ強烈にフルパワルだから
That's Indiaであるけれど、自分の中にスペースがないと、
そういうものを受け止めたり受け入れたり見過ごしたり出来ずつらかったりもする
よくあたる噂の占星術で「かの地はあなたに苦しみを与える」と宣告された
はぁーそれでもインドを愛してしまったんだもの
秋のインド行き、また新しく増えた家族とともに