山と海の旅

「登山」と「シーカヤック」の話題です。

ガイド
登山教室『モルゲン』
HiradoKayaks

職業ガイド

2010-12-01 19:03:24 | 登山

 山をはじめてから、これまで多くの山岳図書を読んでいます。
数年前までの10年間は、国内で発売された山岳図書で、興味があったものは、全て購入して読んできました。

 「山と渓谷」と「岳人」については、15年間程定期購読してきました。
その間、2回程購読していなかった時期がありました。

 現在も定期購読していない時期で、二雑誌の12月号を久しぶりに購入して読みました。
職業ガイドという立場ですので、やはり継続して購読しなければならないと思っています。

 山岳雑誌を読んでいて感じたことは、私が職業ガイドになれた理由の一つに多くの山岳図書に目を通しているからといことがあります。10月のガイド協会のレスキュー講習では、教官から、『あまりに、いろんなもの(技術書)を読みすぎ』といわれたほどです。

 ガイドになれた他の理由をあげるとすれば、

1.当たり前のことですが、多くの山を登ってきたこと
2.登山記録をまとめてきたこと
  自然の中で http://shizennnonakade.com/
3.多くの山岳図書を読んできたこと
4.保険の知識があること
5.臆病なこと
6.登山について、真摯に学んできたこと
7.多少なりとも厳しい経験をしていること
8.日常的にトレーニングをしてきたこと

 などがあげられます。

 最近、自分なりにガイドになれた理由の項目を継続をしなければ、ガイドとして成長していかないということに気がつきました。
特に、日々のトレーニングと自分なりの山を継続して、時には厳しい状況を体験することが特に大切なようです。
 やはり、ガイドばかりでは、山に対する感覚が鈍ってきます。厳しい状況を経験することで、その感覚が磨かれていきます。
ガイド中に、ガイドが厳しい状況では、クライアントは耐えることができません。やはり、ガイドになっても、自分の山を継続していかなければなりません。

 レベル3の登山しか経験していない者に、レベル3のガイドなどできません。
レベル3のガイドを行う者は、当然ですが、技量が3を超えてなければなりません。
一般登山のみのガイドを行う者であっても、ロープワークの技術があり適切に活用することができなければなりません。
また、技術や知識以上に、それらを有効に活用する体力が必要です。

 知識といえば、読図やレスキューなどは、興味があり自分なりに勉強してきましたが、植物系は多少山菜について勉強しただけで、現在、機会あるごとに花について学ぼうとここがけています。

 ということで、日常的なトレーニングの再開と自分の山の継続が、最も大切な体力の強化になります。
体力の強化が仕事ということであれば、本当に趣味が仕事になったといってもいいかもしれませんね。

 2008年のガイド検定中は、多くの山を登りました。来年、山岳ガイドの検定を受けるかどうか。
そろそろ決断しなければなりません。

 検定で長野、その前後にガイドなんて、そう簡単にうまくいきませんからね。
筆記の免除があるうちに受験したほうが賢明のようです。