Midnight Cafe

深夜にOPEN,毎晩120席は不思議な奴らで満員です。
Midnight Cafe の著作権は、Jabuuにあります。

修行中作品、マキャベリ・スノーイの秘密--終わり

2009-09-07 | Weblog
この作品はこれで終わりです。
毎日、訪問して下さったがた、ありがとうございます。
衆議院選と重なって、訪問カウンターの数値が下がったときは悲しかったです
(しょうがないですけど)。

作品をブログに載せ始める時、とにかく始めないと
どうにもならないと見切り発車してしまいました。
今回の作品は自己採点50点というところです(70点がまあまあ、なんとか)。

作品をブログに載せると客観的に見れるので、色々気になるところがでてきました。
文章にもイラストにもそう言った点がでて来て、自己嫌悪です。
でも、今回の作品のマイナス点をいい勉強だったと考えて、次に生かして行きます。
ありがとうございました。      
                  jabuu


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修行中20

2009-09-07 | Weblog
その晩もミッドナイトカフェはマキャベリ・スノーイとガドリア・スノーイの復活のお祝いムード一色になった。
チャーリーは五階の窓から外を見ると、二人の黒い影が、街を徘徊しているのを見つけた。
 「悪事を働いた罰だね。」

空を見上げると、いつの間にか晴れわたった夜空に満月が煌々と輝いていた。


                
  終わり

修行中19

2009-09-07 | Weblog
白い煙が上がると二人の姿は、黒くてひょろひょろとした体長三メーター程の影になってしまった。
影たちは自分の本当の姿を求めて街を徘徊し始めた。
ミザリーはカエルの前にいくと、「あまり心配させんでくれ。」と言って魔法のホウキの先端でカエルをつっついた。
白い煙があがり、そこにはぼーぜんと立ちすくむカロリンがいた。
「あの二人はしばらく、お仕置きだ、七年は魔法を解かないよ、私が解かなければ、
誰にも、この魔法は解けないよ、二人は、その間に良く反省するんだね。」
 そしてふたたび、空がピカッとひかり、ドーンと大きな音がすると、大魔女ミザリーの姿はもう無かった.

修行中18

2009-09-06 | Weblog
ミザリーは周りを見渡して、ゲードを見つけると、威厳を持って言った
「ミッドナイトカフェのグリラから電話をもらってね、ゲードよ、またかい?」
するとゲードは急にオドオドしながら、「これは、これは、大魔女様、何もないですよ、何も。」
「本当かい、じゃこのカエルはなんだい?」今度はゲードが真っ青になって
「ちょっと、いたずらをしただけです、えぇ、ほんのちょっとね。」ミザリー「じゃあ、元に戻すんだね」
とそこへ、町長ドリトルがゲードに囁いた「ゲードどうしたんだい、こんな、ばあさんに怯えて、
え、いつもの通り、このばあさんも呪術で、カエルにしてくれないか、魔法なんか、どうということもないだろう、え。」
するとミザリーが「町長さん、怖い者知らずだね、それにゲード、これまで何度おおめに見てやったことか、
私の、堪忍袋の尾が切れたね、お前さんがたを、街を徘徊する、影にしてやろう。
トラムス、リーデ、ヘテポ、ランラス。」とミザリーは魔法を二人にかけた。

修行中17

2009-09-05 | Weblog
「だが私達は何もかも知っている、もう逃げられないぞ。」とマキャベリ・スノーイ。
そして「今夜は私が相手だよ!」とカロリンが進み出た。
それを見てゲード「あんたが私の相手だって、クッ、クッ、クッ・・・笑わせるな。」にわかに曇り空になって来た。
星も隠れてしまった。カロリン「私だって魔女の端くれさ、カエルにしてやる。」と、魔法をかけ始めた。
「カエル、クリスガタ、リアタ、ニッシク、カエル、カエル。」だが、何も起こらない。
またゲードは笑った「カロリンさんよ、魔法が弱いようだね、それとも魔法の呪文が間違えているかの、
どちらかだね、クッ、クッ、クッ。」
 カロリンの顔は青ざめるのを通り越して、真っ白だ。「では、こちらから参ろう。」
呪術師ゲードは、再び手持ちのロウソクに火をつけると念じた、「トリカラ、ミンティー、ロッカル、カエル、カエル。」
と魔女カロリンの周りに白い煙が上がった。見るとカロリンの代わりに一匹のカエルが座り込んでいるではないか。」                
町長ドリトルもニヤリと笑いながら言った
「この調子で証人の二人のオバケ、マキャベリとガドリアも、カエルにしてくれるかね、ゲード。」
「そうしよう。」とゲードがロウソクの火に集中しようとすると一陣の風が火を吹き消した、
そして、ピカッと空がひかり、ドーンと音がして雷が皆の中心付近に落ちた。とそこに大魔女ミザリーが現れた

修行中16

2009-09-04 | Weblog
チャーリー「もう、オバケのシーツの独占販売の悪事は、分かっているんだ。
証人だっている、マキャベリ・スノーイとガドリア・スノーイのオバケ達だ。」
ゲード「あの二人は、確か顔を失う呪術をかけておいたはずだが・・・。」
「呪術を破ったのさ!」とチャーリー。そしてオーサムが「これを見ろ、ブルー水晶だぞ!」
「なに、それは、私の店にしかないはずだが・・・。老いぼれめ、何をやているんだ。
しかし、その水晶の色を見ると呪術を破れるのはあと一回の様だな、
さしずめ、二人のゴーストに二回使ってしまったのだろう、ならば!」
ゲードは手に持っていたロウソクに火をともすと、集中しオーサムに向かって
「ポレチ、カタリナ、スポーズ、トリトム。」と呪術をかけた、
すると、オーサムの周りに白い煙があがりオーサムの顔が無くなってしまった。
びっくりしたオーサム、オロオロしていたが、ふと気がついたように自分に向けて
ブルー水晶をかざすと「解けろ解けろ呪いよ解けろ」とうめいた、
再び白い煙が上がるとオーサムの顔は元どうりになった。
「クっ、クッ、クッこれで三回だ、もうその水晶には呪術を破る力はないぞ。」見ると水晶はピンク色になっている。

修行中15

2009-09-03 | Weblog
その夜、チャーリーがミッドナイトカフェに来てみると、
もう町長ドリトルと呪術師ゲード対魔女カロリンの勝負の事で話は持ち切りだ。
当のカロリンは、図書室にいた、魔法大辞典がたよりだ、だが、呪術に対する魔法については、ほとんど書かれていない。
 チャーリーはクランクリンに言った「カロリンさん、大丈夫かな?」
「うん心配だよ、カロリンさんが魔法がへたなのは、本人が一番知らないみたいだし。」
「カロリンさんの顔が無くなったらどうしよう?」 オーサムもやって来た。「何か僕達で出来る事はないかな?」
チャーリー「でも僕達は魔法も呪術も専門家じゃないし。」 オーサム「僕に出来るのは、アイスクリームを作る事くらい・・」
 零時になると広場に予定通り、町長ドリトルと呪術師ゲードが現れた。
カロリンも現れた、少し顔が青ざめているようだ。
 町長ドリトル「何か私達について良くない、うわさがあるようだが・・・。」

修行中14

2009-09-01 | Weblog
その時祈祷師ジャバが、言った「この間は忘れていて言わなかったが、ブルー水晶の力は三回でおしまいです。
三回使うとピンク水晶になってしまう、この点、気をつけて下さい。」
「三回ですか」とモーピントン。「オーサム、ブルー水晶を出してくれるかい」とチャーリー。
するとオーサムはバケツの帽子の中から水晶を取り出した。「これだよ、ブルー水晶。」
ブルーの色が神秘な力を秘めている様だ。「僕以外、誰も触っちゃいけないよ。凍りついちゃうからね。」
「ジャバさん、具体的にどうすればいいのですか?」
「そうですね、オーサム君にブルー水晶をかざしてもらって呪術をかけられた者が唱えます、解けろ解けろ呪いよ解けろと。
それでおおかたの呪術から解放されます。」「では早速やってみましょう。オーサム君、マキャベリ・スノーイに水晶をかざしてくれるかい。」
「分かった。」オーサムはマキャベリ・スノーイに近づくとブルー水晶をかざした。
マキャベリ・スノーイは唱えた「解けろ解けろ呪いよ解けろ」
ボワッと白い煙が上がり、そこには顔のある普通のオバケのマキャベリ・スノーイがいた。
「わっやった。ありがとう。ありがとう。ガドリア、君もかざしてもらえ!」「ええっ」ガドリア・スノーイはオーサムの前に進み出た。
オーサムは水晶をかかげた。「解けろ解けろ呪いよ解けろ」ふたたび白い煙がボワッと上がり、
ガドリア・スノーイも顔のある普通のオバケにもどった。「あぁ、私の顔です、七年ぶりです、ありがとう、ありがとう。」             

その夜は、ミッドナイトカフェでお祝いだ。「良かった、良かった」と語り合い、閉店時間の午前三時まで、皆で喜び合った。
 そんな中で出て来た話は、町長ドリトルと呪術師ゲードをこらしめることについてだ。
 魔女カロリンが手を挙げた。「呪術師なんて、どうと言う事も無い魔法でやっつけてやるさ。」
でも皆は心配顔、カロリンは魔法がヘタだ、返り討ちに合うのではと・・・。
だが、カロリン増々興奮して「なんとしてもやる」と、公言、もう後には引けない。
 明日夜零時に町長ドリトルと呪術師ゲードを広場に呼ぶ事になった。そんな話が決まった時、ミッドナイトカフェの店主グリラが、
どこかへ電話をしていた。彼はどこへ、誰に電話をしていたのだろうか?