Midnight Cafe

深夜にOPEN,毎晩120席は不思議な奴らで満員です。
Midnight Cafe の著作権は、Jabuuにあります。

サミエル博士の秘密の日記 No.6

2006-06-14 | Weblog
大盗賊ドヌ−ルが関係しているとすると、これは素人だけでは危険だ。
そこでモーピントンは、知り合いの刑事ソローボーンに連絡した。
ソローボーンは何度もドヌ−ルとやり合って来た、敏腕刑事だ。
彼がミッドナイトカフェに現れると、ことの子細をモーピントンから聞いた。
彼はうなずくと、以前より内偵していた、ドヌ−ルのアジト、仮面店ジョーカーに
向かう。
店に近ずくとスパッキーの鼻がクンクン、脱獄囚ハイエナのにおいを嗅ぎ付けたようだ。
「確かに、脱獄囚ハイエナは、ここに来てる様です」とスパッキー。
ソローボーンは拳銃を用意すると、店に突入、一階には、店主スペードが
何も知らない様子で店番をしていた、
「な、なんですか、み、みなさん?」とスペード。
「脱獄囚ハイエナと大盗賊ドヌ−ルのやつがいるだろう!どうだ?」
ソローボーンはスペードの襟首を捕まえると言い放った。
スペードは目を白黒させて「2、2階に・・・。」
「よし、2階だ。」と言うとソローボーンは2階へ駆け上がった。
2階に上がると彼は天井に向けて銃を一発放った、「バーン」。
驚いて腰を抜かしたハイエナが独りだけいた、ドヌ−ルはいない。
窓のカーテンが揺れている、ドヌ−ルはいち早く、状況を察知し窓から逃走したようだ。
「くそう!、もう一歩だったのに。」とソローボーン。
だが日記と鍵、そして紙片はそれぞれ二つ手に入った。
さすがの大盗賊も、それらをまとめて持ち出す事は出来なかったようだ。

サミエル博士の秘密の日記、No.5

2006-06-03 | Weblog
Midnight Cafeで3匹とモ−ピントンが話し合っていると、どこからともなく、
煙りがもくもく、・・そして、火事だ−の声。
あっと言う間にカフェは煙りに包まれてしまった。
皆は慌てて店の外に避難した。
暫くすると、煙りはおさまった、ぼやだった様だ、しかしこの時
モ−ピントンは事の不自然さに気付いていた。
「あんなに、煙りが出ていたのに、ぼやですむなんて、おかしな事だ。」
探偵団が席に戻ると日記と鍵が無くなっていた。
モ−ピントンは、現場を調べた、が、何も発見出来なかった。
皆は状況にがっかりしてしまった。
すると、その時、「おい、お前さん方・・・」と声をかけて来たものがある。
それは、魔女カロリンだ。
「お前さん方、その机から何か無くなったんだね。あたしゃ見たよ、
 その机のところで、おかしな事をしている奴を・・・。」
チャーリィは聞いた、「カロリンおばさん、それは誰ですか?そして何をしていたんですか?」
「あたしゃ見たよ、脱獄囚ハイエナの奴さ、煙りの中で、その机から何かを
 かき集めていたよ、何をかは知らないけどね。」
モ−ピントンは考えた、「これは、大盗賊ドヌ−ルが関係しているらしいぞ」と。