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木戸ダム湖底除染課題 楢葉再編からあす2年

2014-08-09 12:27:58 | 原発

福島民報より転載

木戸ダム湖底除染課題 楢葉再編からあす2年

 東京電力福島第一原発事故に伴う楢葉町の避難区域が再編されて10日で2年となる。生活基盤の復旧が進む一方で、町民の飲み水となる木戸ダムの湖底土の除染を国に求める町と、「除染は必要ない」とする国の隔たりは埋まらないまま。町が平成27年春以降の避難指示解除準備区域の解除を目指す上での新たな課題の一つに浮上している。


■水道水飲まず
 町内下小塙町で金物店を営む松本拓さん(66)は、除染作業による需要があり、2年前から町内で店を開いている。いわき市中央台の借り上げ住宅から通っているが、町内の自宅で水道水は飲まず、ミネラルウオーターを買って飲んでいるという。「震災前はこんなことはなかった。いくら安全と言われても安心できない」と語る。
 町議の一人は、今後、台風や大雨でダム湖がかき混ぜられ、汚染された水が供給されることがあるのではないかと指摘する。
 町は湖底土の放射性物質濃度を複数箇所で検査することも国に求めている。
 木戸ダムは楢葉、広野、富岡、大熊、双葉の5町に水を供給している。広野町は主に工業用水で、楢葉町以北の4町が飲料水としているだけに、安心できる水の供給を求める声が大きい。

■弊害を指摘
 国は「飲料水の安全性は確保されている」と説明する。ダム底から取水・放水口まで高さが約60メートルあり、ダム底にたまった泥の中にある放射性物質が流れ出る可能性は低いとしている。さらに浄水場で、ろ過と濁度管理を実施することで、水道水の安全性は確保されると説明している。
 先月開かれた町議会全員協議会で担当者は、「100%安全な水道水は供給できる」と強調した。
 さらに、仮に湖底土を取り除くとしても、技術的に困難な上、かえって水をかき混ぜることによる弊害が大きいとしている。
 木戸ダムを管理する双葉地方水道企業団によると、震災後の平成23年9月から楢葉町でモニタリング検査した水の供給を開始した。現在は週に3回の検査を実施しており、全て検出下限値未満となっている。

■復興加速
 町内では7月31日から特例宿泊が行われている。8月7日現在、641人から申請があり、今年の大型連休時の318人から倍増した。
 スーパー、飲食店3店が並ぶ仮設共同商業店舗「ここなら商店街」も特例宿泊のスタートと同時にオープンし、各店とも連日行列ができる。
 スーパーのブイチェーン店主根本茂樹さん(52)は、「多くのお客さんに来てもらっている」と手応えを感じている。除染などの作業員に加え、特例宿泊で自宅に戻っている人の来店も少なくないという。
 JR常磐線は6月、町内の竜田駅まで再開通した。来年のゴールデンウイーク前までには常磐自動車道が全線開通するなど、着実に復旧・復興が進んでいる。
 双葉地方水道企業団の企業長も務める松本幸英町長は「水の問題が解決しない限り、根本的な町の復興につながらない。国には除染を実施する方向で検討してほしい」と強く求めている。

( 2014/08/09 09:51 カテゴリー:主要 )

湖底土除染が課題として浮上した木戸ダム


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