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カダフィ氏、テレビ演説「殉教者として国導く」 反体制デモ空爆、全土で死者800人の情報も
2011.2.23 01:54
【カイロ=黒沢潤】騒乱状態にあるリビアで21日夜から22日にかけて、軍の戦闘機が首都トリポリの反体制デモ隊を空爆、多数の死傷者が出た。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤは国際刑事裁判所(ICC)当局者の話として、リビア全土での死者が800人に達する可能性を伝えた。一方、軍の将校団は最高指導者、カダフィ大佐を排除するため、兵士たちに民衆への合流を呼び掛けるなど、カダフィ氏を孤立化へと追い込んでいる。同氏は22日夕、国営テレビで演説し、「私は国を去ることはない。リビアは私の国だ。殉教者として死ぬまで国を導く」と退陣を拒否したが、政権は崩壊の危機に直面している。
トリポリや東郊の街では21日に続き、22日も戦闘機が反体制デモ隊を無差別に空爆。国際人権団体の集計では62人が死亡した。北東部ベイダでも21、22の両日、治安部隊によって26人が殺害された。アルアラビーヤは、15日からの死者数が800人に達する可能性もあると伝えた。アラブ連盟はリビア問題への対応を協議するため、22日夜、カイロで緊急会合を開く。
一方、リビアの米国、ポーランド、インドネシア駐在大使らリビア人の外交官少なくとも12人が22日までに、カダフィ氏の武力鎮圧に抗議して辞職した。
エジプト国境沿いのリビア軍が移動を始めたとの情報もあるが、理由は不明。同国境沿いのエジプト軍も増強されつつある。リビア国内には約150万人のエジプト人が居住し、今回の騒乱で多数が避難しており、安全を確保するためとみられる。
フランス通信(AFP)によれば、イスラム教スンニ派に強い影響力を持つイスラム法学者カラダウィ師が21日、「(カダフィ氏を)リビアから排除するため」兵士は大佐を銃撃すべきだとするファトワ(法的見解)を示した。
大佐をめぐっては一時、亡命情報が飛び交い、英国のヘイグ外相は21日、南米ベネズエラに向かうことを示す情報があると語ったが、同国政府幹部は「彼はベネズエラには来ない」と否定した。
アルアラビーヤによれば、地中海の島国マルタに向けて22日、リビア艦船が航行中だという。リビアからの亡命者が乗船している可能性がある。マルタの国際空港には21日、リビアの戦闘機2機が到着した。搭乗した軍幹部は反政府デモ隊を空爆するよう指示を受けたが拒否し、亡命のためマルタ入りしたと話している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022301570003-n1.htm
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
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