斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

函館バス 長万部~木古内乗り継ぎの旅

2017-10-15 20:30:07 | バス
 先日、函館バスで
 長万部→木古内
 を北檜山・江差経由でバスを乗り継いで旅してきましたので、その時の様子をレポートします。


 起点は
 長万部ターミナル
 です。長万部駅前でもよかったのですが、旅のスタートらしく起点である長万部ターミナルとしました。何せ、長万部発着のバスは全てここを起終点としていますからね・・・。



 そこで、長万部ターミナル発11時14分の
 瀬棚線
 上三本杉行きに乗車します。このバスは国鉄瀬棚線の代替バスにあたり、長万部から瀬棚を経て上三本杉へ向かいます。充当されていたのは元東急バスの日デUAノンステでした。北桧山で2台しかいない大型車のうちの1台でした。でも、北桧山所属の車両はせたな号に充当される観光型以外はさほどなことがない限り函館に姿を見せないとか・・・。

 長万部ターミナルを出発し、5分ほどで長万部駅に到着。ここで多数の乗客が乗ってきました。代替バスなだけに需要はあるようですね・・・。とおもったら、長万部駅から数停留所でどんどん降りていき、国縫では数えられるほどに・・・。国鉄瀬棚線は国縫駅が分岐駅だっただけにバスも国縫から函館本線と並行する国道5号線から別れ、国縫道路(国道230号線)で西へ向かいます。しばらく山越えに入り、山を越えると瀬棚線の重要駅の一つだった今金に到着しました。バスも重要地点らしく、駅跡に立派な待合室付きの停留所が置かれ、バスもそこに立ち寄る形で発着していました。そして、檜山北高校で高校生が乗り込み、北桧山の市街地の中に入って、北桧山に到着しました。


 こちらは函館バスの
 北檜山ターミナル
 です。瀬棚線の北檜山駅だったもので、駅舎はそのままバスの出張所兼待合室として使われています。瀬棚線の終点の1つ前ですが、せたな町役場に近く、実質的に瀬棚の交通の拠点となっているようです。ここに函館バス北桧山出張所が設けられ、数台のバスが留置されていました。
 というか、函館から一番遠い函館バスの拠点でしょうね・・・。


 そして、北桧山で数分の乗り継ぎで12時54分発の
 久遠線
 大成学校前行きに乗車します。2路線ある北桧山ローカルのうちの1つです。車両は日デPDG-RMでしたが、北桧山はこれが主力で、在籍者量の大半を占めています。この車両はノンステなので、北桧山の車両は元東急のUAと合わせてほとんどがノンステになった形ですね・・・。


 北檜山ターミナルを出発し、追分ソーランライン(国道239号線)を南下します。江差へ向かうのなら日本海側とイメージしますが、国道239号線は内陸側で、山の中をひた走ります。そして、宮野から日本海側に入り、ここで北上します。この時から日本海沿いを走ります。



 宮野から8分ほどで
 大成学校前
 に到着しました。大成学校前とあるのですが、これは中学校と小学校が近くにあるためで、2つの学校をまとめて学校前としたのでしょう・・・。バスが4台止められるスペースがあり、一応拠点という感じになっています。久遠線はこの先太田まで行くのですが、太田まで行くのは早朝の1往復だけで、大半は大成学校前発着になっています。


 そして、大成学校前発14時1分発の
 桧山海岸線
 江差ターミナル行きに乗車します。桧山海岸線は江差ターミナル~大成学校前・第二富磯を結ぶ路線なのですが、半数以上が途中の熊石止まりで、これより先へ行くのは3往復しかありません。しかも、これから乗る便を逃すと大成学校前から江差へ行くことはできなくなってしまいます・・・。計画を立てるにあたって、これが最大の障害となってしまいましたが・・・。
 車両は元東急バスのエアロミディのE3580でした。桧山海岸線は江差と北桧山の共管で、特に熊石以北へ向かう3往復のうち2往復が北桧山担当で、江差担当は1往復のみのようです(今乗ってる便がまさにそう)。


 宮野から国道239号線を走りますが、路線名の通り日本海に沿ってひたすら南下していきます。なので、いい車窓を眺めることが出来ます。本当にひたすら海岸を走り続けていて、かれこれ1時間このような光景でした・・・。


 乙部のあたりで祭りの行列とすれ違いました・・・。祭りに伴う片面通行でちょっと混雑していましたが・・・。


 そして、江差の市街地の中に入るわけですが、北限の江差高校と江差病院が中心部から結構離れているせいか、細長く延びているような印象を持ちました。中心部を少し走った後、
 江差駅跡
 に到着しました。文字通り江差線の江差駅があったところですが、廃止後に駅舎が解体され、道路拡張の工事を行っていました。バスは駅前広場に乗り入れていましたが、バス停名は陣屋団地に改称されていました。江差駅があった名残がどんどん消えているという印象でした。しかし、終点はまだです。


 陣屋団地から南へ走って6分で
 江差ターミナル
 に到着しました。



 江差ターミナル
 は文字通り函館バスの江差の拠点で、江差営業所が併設されています。バスターミナルの建物そのものが古く、いかにも昔からあったかのような印象でした。車庫も広く、多数の車両が入れるほど大きな上屋も付いていました。
 江差ターミナルは江差の市街地の南側にあるのですが、江差ターミナル発着の大半の路線はターミナルを出発し、江差の市街地を一通り通った後各地へ向かうという形になっているようです。ただ、江差・小砂子線は例外みたいですが・・・。



 次は江差ターミナル発16時17分発の
 江差~木古内線
 木古内駅前行きに乗車します。この路線は名前の通り江差線の代替バスにあたります。代替バスといっても、江差側は江差高校&江差病院が起終点で、江差の市街地を一通り通ったうえで木古内へ向かう形になっています。
 車両はポンチョで、代替バスの運行開始に合わせて投入されたもので、専用のラッピングがなされています。名前も付いているので、専用車という感じですね・・・。ロングのトップドアで、2人掛けシートが並ぶ着席重視仕様でした。




 上ノ国から海岸と別れ、廃線跡に沿う形で県道5号線を通っていきます。そんな中で
 湯ノ岱
 に到着し、ここで5分ほど停車しました。湯ノ岱は湯ノ岱駅の駅前にバスが乗り入れる形で乗降扱いを行うわけですが、全ての便がここで数分停車するようです。江差~木古内線は全区間でも2時間ほど走るので、丁度中間にあたる湯ノ岱で休憩という形でしょうか・・・。
 湯ノ岱駅跡というと、駅舎は待合室として引き続き利用されていたのですが、事務室側は閉鎖されていました。ホームは線路含めて残っていましたが、草が茂っていて、廃駅のような雰囲気でした。廃止前は閉塞の切り替え駅だったこともあり、運転取り扱いの駅が配置されていたのですが、これが嘘かのようにひっそりとしていました・・・。鉄道線が廃止されるだけでもこんなに変わるなんて・・・。しかも、バスの乗客も私以外1名しかいないし・・・。


 こちらは
 神明
 です。神明駅跡の駅前広場跡にバス停が置かれ、バスも県道から外れて乗り入れていました。木古内まで駅前に乗り入れたのは湯ノ岱と神明の2つだけでした・・・。
 ここから山越えの中に入るのですが、江差線と並行しており、時折路線跡が見えました。その中で膳棚~吉堀間は20分間バス停が無く、ひたすら山の中を走るだけという感じでした・・・。


 そして、北海道新幹線の高架をくぐり、国保病院に立ち寄った後、終点の
 木古内駅前
 に到着しました。これでバス乗り継ぎの旅はここでおしまいです。

 こうして、長万部~木古内間を日本海沿い経由で乗り継ぎの旅を行いましたが、特に海岸を通る区間はスケールのでかさに驚くばかりでした。今度は松前周辺を通ってみたいな・・・と思ったりしています。
 以上です。

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