☆映画人生に乾杯☆

~映画好きによる未完成映画ノート~
現在細々とリニューアル中!!

チェ・ゲバラ&カストロ(伝記)

2006-05-19 | ●オススメ!
A+ クラス

2002年/アメリカ
監督 デヴィッド・アットウッド
製作総指揮 デヴィッド・V・ピッカー
脚本 スティーヴン・トルキン
音楽 ジョン・アルトマン
出演 ピクトル・フーゴ・マルティン 、ガエル・ガルシア・ベルナル 、パトリシア・ヴェラスケス 、セシリア・スアレス 、ディエゴ・ルナ

 さて、ようやくこの映画の感想を書けます。ちょっと勉強してからにしようと思っていたもんで☆
以前に「モーターサイクル・ダイアリーズ」の所で紹介した作品。ガエル・ガルシア・ベルナルが「モーター~」の1年前に出演し、同一人物を演じたことで話題になりました。その人物こそ伝説的英雄『チェ・ゲバラ』。キューバ革命の英雄なんだけども、最期は暗殺されてしまったの。これはCIAの仕業だとも言われているけど真実は分からず。
 さて、この映画の主役はおおよそカストロ。ゲバラはあくまで影の立役者として描かれ、カストロを支える存在なの。まぁ原題はFIDEL。フィデル・カストロがメインって訳。でも!やっぱり流石にガエルはかっこよかったなぁ。理想主義だけど現実を冷静に見るから時には冷酷な言動も。「モーター~」の時のエルネストとは一味違ってました。(ガエル演じるゲバラの青春時代を見ているだけに、若干違和感はあったような・・・)でも終始、「あの知的でやさしい青年がこんな大人になったのか~」って思いながら観ました。あ、ガエルの話ばっかしとる!アカンアカン。映画ね。
話は結構ややこしいです。後半は社会主義・共産主義・資本主義・マルクス/レーニン主義・ソ連・アメリカ・・・などの単語が入り組んでます。それぞれの思想をしっかり頭に入れておけば、何にも難しい事はないと思うんだけど・・・私は頭がよくないので(笑)
誰がどの思想を持って戦っているのかが複雑なの。

時代背景まず劇中のキューバがどんな状態だったのか・・・というと、かなりアメリカの圧迫を受けていたんです。当時のバチスタ政権というのはまぁ独裁政治まっしぐらだった訳ですが、実はアメリカの息のかかった政権で・・・アメリカの企業とかがウァ~っと流れ込んできていたんです。で、キューバのおいしい蜜(富)はすべてアメリカに吸い取られていたらしいです。さらにバチスタの圧政。国民は貧しいし勉強したくてもできないし、不満だらけだった!!(と思う。) 

映画の内容基本的にはキューバの独裁政治の頂点に立つバチスタ政権を倒すために立ち上がったカストロに、いろんな人が賛同する。エルネスト・ゲバラもカストロの思想に賛同した一人。彼は元々ラテンアメリカの独立を望んでいたけども、とりあえず世の中を変えられるならとゲリラに加わったんだって。
で、まぁ多数の死者を出しながらも苦難の末に独裁政権を追放したカストロ。ついに国の頂点に立って、国民にキューバの土地を返すために様々な改革を行うの。まだこの時点では理想に燃える英雄だったわけね。ところがどっこい、カストロはこの政策によってアメリカに嫌われてしまうの。アメリカ企業が所有していた砂糖畑とかその利益なんかをすべて没収したから。強大な敵を前に、アメリカに対抗しうる国を探すカストロ。見つけた!ソ連だ!!
ってことでソ連と仲良くしましょう運動を起こし、社会主義国への道を歩み始めたのでした。

ゲバラは?キューバの要職を歴任しながらもカストロの政治に見切りをつけた彼は、自分の革命に取り掛かるべくキューバを離れるの。で、アフリカで革命を指揮した後ボリビアに渡り、銃殺という形で39年の生涯を閉じる。最期まで理想の為に戦った人でした。彼の遺体の写真は有名。劇中でも出てきます。でも映画では遺体の周りにうれしそうに立っている軍人さんたちの正体は明かしてなかった。誰なんだ??

 たぶんこんな感じだったと思うんだけど、どうかな~?
戦いのシーンも見ごたえありだった!革命に生きたその他大勢の姿も感動的だし、人物のその後―みたいなのもちゃんとアリ。
あぁそうそう、ガエルの親友ディエゴ・ルナ(ダンシング・ハバナ)も一瞬出てくるよね!襲撃の時、きょろきょろしてる間に撃たれて死んでしまう役。この・・・キャリアの違いというか・・・
見せ付けられても親友でいられる二人って、本当の友達なんだろうね。


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