ツレがチケットを買っていたので、北斎展に行きました。思えば、サントリー美術館がミッドタウンに移転してから行っていなかったかもしれません。赤坂サントリービル時代は結構親しんだはずなんですが。
どうやら、霞ヶ関や溜池あたりで午前中の会議をこなして、本来事務所に帰らなければならないところ、課長は居ない方が職員は仕事をやるはず、という屁理屈の下、午後は美術館巡りなど不純な道楽に費やしていたのが約25〜15年前の現役時代だった、ということでしょう。
着いたのが午後1時過ぎというピークの時間。大変な混雑でしたが、どの作品も良い刷りで見応えがありました。
勿論、これらの作品が国内にあっていつでも見られると良いのですが、放って置けば、明治維新の頃、江戸のものは何から何まで否定してかかった薩摩長州のテロリスト志士達に捨てられたり燃やされたりしたでしょう。その意味では、大英博物館やボストン美術館、メトロポリタン美術館などに救い出されたのは幸せだったとも言えるでしょうね。
そうそう、巨大な肉筆画「弘法大師修法図」は、我が家からも比較的近い西新井大師で1983年に発見されています。
子供の頃は親に連れられ何度も行っていましたが、その頃はまだ誰のものか分からなかったのですね。もっとも、その頃は参道の草団子にしか興味は無かったと思います。
もう一つ、北斎を知るには小布施の祭り屋台を見ない手はありませんね。これは絶対見るべきものだと思います。善光寺のご開帳に行った娘も小布施まで足を運んだそうで、感激していました。