26日、気象庁の地震防災対策強化地域判定会(いわゆる判定会)から
今月の 『 東海地震に関連する調査情報(定例) 』 が発表されました。
これは、東海地域の地震活動や地殻変動等の状況について、主に前回の判定会(平成26年4月21日)以降の調査結果を取りまとめたものです。
それによると、先月に引き続き、「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。」
とのことです。
国や自治体等で特別な防災対応はとられず、私たちも普段通りの生活をしていればよいというカラーレベル青(定例 - 表の下段)の発表です。
具体的には、最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動について、次のように説明されています。(※抜粋)
「 1.地震の観測状況
浜名湖周辺のフィリピン海プレート内では、引き続き地震の発生頻度の低い状態が続いています。
4月21日から29日にかけて、愛知県東部のプレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)を観測しました。
2.地殻変動の観測状況
GNSS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。
4月21日頃から29日頃にかけて、長野県・静岡県・愛知県の複数のひずみ観測点でわずかな地殻変動を観測しました。
3.地殻活動の評価
上記観測結果を総合的に判断すると、東海地震の想定震源域におけるプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られていません。
一方、上記の深部低周波地震(微動)及びひずみ観測点で観測した地殻変動は、地殻変動量が小さいため推定精度に限界があるものの、東海地震の想定震源域より深いプレート境界において発生した「短期的ゆっくりすべり」に起因する可能性が高いと考えられます。
以上のように、現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。
なお、GNSS観測の結果によると「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が、小さくなりつつありますが東海地方においてもみられています。」
この発表の内容について詳しくお知りになりたい方は、
気象庁HP 平成26年5月26日判定会(定例)「地震防災対策強化地域判定会会長会見」 のページ、
および同ページ掲載のPDF文書をご覧ください。