子どもって不思議☆~むかしはみんな子どもだったのにね~

卒業論文で取り上げたテーマ「軽度発達障害児」について載せていきたいと思います。参考にしてもらえると嬉しいです☆

資料⑦ 学習障害行動チェックリスト(上野一彦による)

2005年04月03日 | Weblog
採点基準
よく思いあたる…2点 ときどき思いあたる…1点 ほとんど思いあたらない(わからない)…0点

領域1 活動水準の異常
・落ち着きがなくじっとしていられない。
・予想のつかない行動をする。(まとまりがなく、いろいろな行動をする)
・全体的に無気力で、動作がにぶく、いつもぼんやりしている。

領域2 転導性
・短い時間しか、ひとつのことに集中できない。
・まわりのちょっとしたことに、気をとられやすい。
・人と話すとき、視線が合わない。

領域3 協応運動のまずさ
・手先の不器用さが目立つ。(はさみの使用、ボタンのかけはずし、ひものむすびなど)
・つま先立ちや、片足立ちがうまくできない。
・歩いたり走ったりする時の手足の動きが不自然である。(動きがぎくしゃくして、なめらかでない)
・全身を使った協応運動が苦手である。(ボール運動、なわとび、とび箱、鉄棒、マット運動など)

領域4 衝動性
・突発的な行動がよく見られる。(いきなり人をたたく、むやみに大声をあげるなど)
・危険なことを平気でする。
・新しい環境や刺激の多い環境に入ると、すぐに物に触れたがり落ち着かない。(教室移動などで)

領域5 情緒の不安定さ
・やたらにはしゃいだり、話しだすと止まらなかったりする。(大笑い、矢継ぎ早に話すなど)
・緊張しやすく、ちょっとしたことでびっくりしたり、うろたえたりする。
・初対面や見知らぬ人に対して、平気で話しかけたりする。(思いがけないなれなれしさ、物おじしない)
・自分勝手な行動が多く、仲間からはずれがちである。(人の物をとる、けんかが多い)
・発作的な症状がある。(チック、頻繁なまばたき、めまいなど)

領域6 固執性
・おなじ動作(身体のどこかを触っている、たたくなど)繰り返したり、いつも何か同じ物(輪ゴム、鉛筆などを)触ったり、噛んだり、もてあそんだりする。
・同じ遊びを長くする。(積木やブロック、砂あそび、水あそび)
・ひとつの話題にこだわったり、同じ質問を繰り返してする。

領域7 認知の障害
・左右の概念ができあがっていない。(右側、左側、右向け右などの指示がわからないことがある)
・日時の概念ができあがっていない。(昨日、明日、明後日などを間違えることがある)
・場所や位置がわからないことがある。(道順、机、ロッカーの位置など)
・基本的な数概念を理解していない。(大小、多少の概念や10以下の数の概念など)

領域8 言語の遅れ
・聞き取りにくい話し方をする。(ことばがこもったり、早口だったり、変にかん高い声だったりする)
・本などを読ませると非常にたどたどしい。(たどり読み、勝手読み、抜かす、語尾かえるなど)
・同学年の中で、文章の内容をつかむ(あらすじをつかんだり、まとめたりする)ことが特に苦手である。
・書くことが苦手である。(判読しにくい乱雑な文字を書く、誤字、脱字が多い、漢字を使わない)
・文章を書くとき、文法的な誤りが多い。(助詞をぬかしたり、間違えたりする)

学習障害児(LD児)と判定できる基準 下の条件が1つ以上あてはまるもの
①8つの領域のうち、2点以上の領域が6つ以上あるもの。
②全領域の総得点が20点以上あるもの。