エジプト生まれのポチ

５月２８日　

昨日エジプト人のパワフルおばあちゃんが主催する「エジプトとの文化交流会」というイベントに参加してきた。
エジプト人が中心だが、他にもカタール、レバノン、デンマーク（やばくない？）アメリカ、ベトナムと参加した国籍も様々。
総勢１２０名の中での日本の文化お披露目イベントであった。

参加した日本人は２０名。
皆一様に浴衣に身を包み、お茶、お花、着付け、書道、折り紙、お寿司を分担して紹介した。
アタシも十ン年ぶりに浴衣着てみた。
着付けの過程で大泉逸郎みたいになってる自分に笑った。
パンチパーマではないんだけどさ。着てる雰囲気よ、雰囲気。

ちなみにアタシはお寿司班。
日本の文化を紹介するだけの才能を持ち合わせていないアタシはひたすらツルでも折って開催中に千羽鶴でも完成させるくらいしか協力できないであろうと思っていたのだが、１２０人分の寿司を当日に用意しなくてはならないという訳で、お寿司班へと本人も驚いた意外な人事。
実は元すし屋の娘であるアタシだが、食うばっかで人生で寿司を作るのはなんと初めてだ。
なんという運命のいたずら。
寿司に恩返しでもしろということか。

そして更に試練が。
巻き寿司の具を分担して用意する事になったわけだが、なんとアタシは玉子焼きの担当に。これにはのけぞった。
アタシにとっては寿司巻くより難しいじゃん。
それでもアタシも今では誰がなんと言おうが主婦のはしくれ。
「できません」とは言えない。
寿司を作る前に卵焼きの特訓をするハメになったわけだ。
トータルで約３０個のタマゴを費やし、巻き寿司練習用の玉子焼きと本番用の玉子焼きを作りまくった。
一番の犠牲者は相方であった。
山盛りになった失敗作の玉子焼きを夕食に２度にわたって食べる事になったわけである。

使う事もないだろうと思って日本から持って来た玉子焼き用フライパンが意外なところで役に立った。２日で１年分くらい使ったのではないだろうか。これも運命だったのか？

本番ではかなりの至近距離で巻き寿司製作過程を見られることになり、なかなかの緊張感。
出来上がった巻き寿司を切って皿に盛るところまで実演したのだが、持っていった包丁がじぇんじぇん切れなくって、
「こういった切れない包丁を使うとこうなります。」
という悪い例を紹介するハメになった。とほほ・・・・。

個人的には失敗だったのだが、全体としての評判はとても良く、みな楽しんで頂けたようだった。




日本の文化について堪能していただいた後にお食事タイムがあり、最後にはクジの当選発表があった。
このクジ、参加費を払った時に渡されるものなのだが、かなり始めの方ではらってしまったので、アタシの番号は７，１１，１２の３つ。１，２，３と持っていた奥様とさすがにこの番号は当たらないだろう、と話していたのだが、意外なことに２人して当たった。

プレゼンターの主催のおばあちゃんから、これはいいエジプト土産よ！！
と満面の笑顔とほっぺに２度のチューをいただいて受け取ったシロモノ。

アタシが当たったのはコレである。↓↓


どかーん。・・・・なんじゃこりゃ。
所詮アタシのクジ運なんてこんなもんさ。
当たっても笑いの種である。

ピラミッドから飛び出すスフィンクス。
ありえーん。
「バカにしてんのかっ」って言われる類のお土産であろう。
ある奥様に見せたら、「犬小屋から顔出してる犬みたいね。ポチ？」
というホームランなコメント頂いたので、そのままタイトルに使わせていただいた。

この景品もひっくるめて、カタールでの忘れられない出来事の１つになった。
というか、この景品を見るたびにこの日の出来事が思い出されるであろう。
いろんな意味も込めて参加できた事に感謝したい。

このイベントに関わった全ての方々、お疲れ様でした。